大成建設DE&Iの
あゆみ

2007年に専門組織「人財いきいき推進室」を発足以来、組織の大多数を占める「男性の巻き込み」と「数値目標の設定」を軸として、効果検証と改善を続け、多様な人財が力を発揮することのできる環境整備に取り組んできました。

全ての社員がいきいきと活躍できる環境の実現を目指し、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進」へとあゆみを進めています。

DE&I推進の「軸」と「施策」

DE&I推進の軸は2つあります。1つ目は男性の巻き込み、2つ目は数値目標の設定です。この2つの軸は、報道、評価などの社外の力を用いて改善を繰り返しています。DE&I推進の施策は主に5つあります。①基幹職女性社員の増加、②女性の職域拡大、③能力開発支援、④継続就業支援、⑤風土(意識)改革があります。 特に、風土(意識)改革においては、男性管理職研修、家庭への働きかけ、男性の育児支援、介護離職の防止を進めていくことで、建設業という男性が多数を占める組織において、女性活躍を推進するための意識改革を行っています。

あゆみと成果

あゆみの変遷

第1フェーズ

ワーク・ライフ・バランス
推進の浸透

組織の85%を占める男性社員の
両立意識を変化させた

2006 ~ 2012

1992年に導入された育児休業制度を利用することで、結婚・出産後も働き続ける女性が増えたことから、2006年よりダイバーシティ・ワーク・ライフ・バランス推進に取り組むことが決定し、2007年に人財いきいき推進室の前身となる専門組織を設立しました。

当時は、仕事と家庭の両立と言えば「育児」のイメージが強く、ワーク・ライフ・バランス推進は女性だけの話題だと思われがちでした。しかし、男性が8割以上を占める組織において、女性社員のみを対象とした取り組みを実施しても成果は上がりにくいだろうと考え、男性にも身近な課題である「介護」に焦点を当てることで、ワーク・ライフ・バランス推進の重要性を徐々に社内に浸透させていきました。

成果と定着

  • 男性管理職研修

  • 両立支援セミナー

第2フェーズ

女性活躍推進の加速

ライフイベントを迎えた後も
キャリアを構築していける環境を
整える

2013 ~ 2016

2007年頃から積極採用を開始した総合職の女性社員が結婚や妊娠・出産などのライフイベントを迎えるようになり、キャリアと家庭の両立に悩む声が増えてきました。そこで、女性社員のモチベーションを向上し、スキルアップを促すため「リーダー育成研修」を開始すると同時に、女性管理職者数・女性技術者数を数値目標として明確に定め、全社一丸となって取り組むことを表明しました。

また、男性側の理解や協力は、社内だけでなく各家庭内においても必要であると捉え、2012年から「夫婦で参加する両立支援セミナー」、2013年から「男性管理職研修」をそれぞれ開始し、女性活躍推進を加速させていきました。

成果と定着

  • 女性の職域拡大

  • リーダー育成研修

第3フェーズ

多様な価値観への対応

時代の注目は「働き方改革」
制度拡充とキャリア支援の
両輪で進める

2016 ~ 2020

企業には「働き方改革」が求められる時代となり、残業時間の削減に合わせて、家庭参画の後押しを望む声が男性社員からも上がるようになりました。2016年には、社長自らが「男性育休取得率100%」を目指すトップメッセージを配信し、新たに育児休暇の付与を開始した結果、前年度1.7%から94.2%まで急伸し、その後、2017年度対象者以降、5年連続100%を継続達成しました。

また、働き方改革が進むにつれ、育児・介護を行う社員の両立支援だけでなく、その他の多様な働き方への理解も少しずつ広がり、テレワーク制度やフレックス勤務の試行が始まるなど、多様な価値観へ対応するための制度整備が進みました。

成果と定着

  • 男性の育児支援①

  • 男性の育児支援②

第4フェーズ

D&IからDE&Iへ

ジェンダーエクイティの達成を
目指し公平性の確保に取り組む

2020 ~

社会情勢が急激に変化する現代、企業として長期的に成長していくためには、多様な人財の活躍が必要不可欠です。しかしながら、古くからの慣習の影響等により、男女の間には潜在的なジェンダー格差が存在しているため、女性社員がその能力を十分に発揮できるよう「公平性の確保」に取り組む必要があります。

2022年より、女性社員の職位任用の後押しを目的とした研修を開始したほか、女性特有の健康課題(主に、月経・不妊治療・更年期症状)に関する社外専門相談窓口を設置するなど、女性の活躍を阻害する要因に対処すべく、「エクイティ」を重視した新たな取り組みを実施しています。

成果と定着

  • プレコンセプション
    ケアセミナー

  • 人事担当者向け
    「女性の健康課題」勉強会

全ての社員が
いきいきと働くことが
できる環境