お知らせ

大口径多段拡大場所打ち杭工法「T-EAGLE®杭工法」を超高層建物に初適用

-杭長の短縮により、掘削土量・CO2排出量を大幅に低減-

2026年2月5日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、システム計測株式会社(会長:久保豊)と共同開発した大口径多段拡大場所打ち杭工法「T-EAGLE杭工法」※1~※3を、「赤坂トラストタワー」※4(発注者:森トラスト株式会社・NTT都市開発株式会社、2025年10月竣工)の基礎工事で初適用しました。本杭工法は、構造物を支持する杭の中間部と底部に拡大部を設け、支持地盤への荷重伝達性能を高めることで、杭長を短縮し掘削土量およびCO2排出量の低減に寄与します。

 都市部では建物の超高層化・大空間化(柱間隔の長スパン化)が進み、建物重量の増加や柱1本当たりに作用する荷重が大きくなる傾向にあります。そのため、これらの荷重を安全かつ確実に地盤へ伝達するために、建物基礎には従来以上の高い支持性能が求められています。
 一方、従来の拡底杭では、所要の支持力を確保するために杭長が長くなり、掘削土量やコンクリート使用量が増える傾向にあるため、施工に要する日数や資機材使用量の増加により、工期の延長に加え、コストやCO2排出量の増大が課題となっていました。

 そこで当社は、杭の中間部と底部に拡大部を設けて支持地盤への荷重伝達を強化する「T-EAGLE杭工法」を開発しました。中間拡径と拡底の複合効果により、杭1本当たりの支持力・引抜き抵抗力を飛躍的に向上させたことで、所要支持力を満たしながら従来工法に比べ杭長・杭本数の削減と施工工程の短縮を実現でき、掘削土量・CO2排出量・コストの低減に加え、工期の最適化が可能となります。(図1、2、写真2参照)

 今回適用した「T-EAGLE杭」は、杭長30m、杭中間部の拡大部径5.3m(国内最大)、コンクリート設計基準強度60N/mm2であり、長期荷重※5として約85MNを支持できます。また、中間部および底部に設けた拡大部の効果によって、従来の拡底杭に比べて杭長を約20m短縮したことにより、掘削土量を約120m3、CO2排出量を約60t削減しました。
 更に、杭長短縮はコンクリート使用量の低減にも寄与し、都市部の厳しい施工条件下においても安定した品質確保が可能となりました。(図3、写真3参照)

 今後当社は、本工法の超高層建物2件への適用を予定しています。更に、技術認定を取得している環境配慮コンクリートの活用も含め、本工法を積極的に提案することで、建築基礎工事の一層の合理化と脱炭素化を推進してまいります。

  1. ※1

    T-EAGLE®杭工法で評定を取得
    https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2020/200729_4967.html

  2. ※2

    環境配慮コンクリートを適用した「T-EAGLE®杭工法」で技術認証を取得
    https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2022/221124_9150.html

  3. ※3

    令和6年度「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の科学技術賞を受賞
    https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2024/240522_10000.html

  4. ※4

    「東京ワールドゲート赤坂」第2期竣工
    https://www.mori-trust.co.jp/news/2025/20251015/

  5. ※5

    建物の重量によって常時作用する荷重。