「OKI 本庄工場H1棟」が「米国暖房冷凍空調学会」が主催するASHRAE Technology Awardを受賞
2026年2月12日
大成建設株式会社
大成建設株式会社(社長:相川善郎)が設計・施工を担当した「OKI 本庄工場H1棟」(発注者:沖電気工業株式会社 2022年4月竣工)が、この度「米国暖房冷凍空調学会」(ASHRAE※1)の主催する2026 ASHRAE Technology Awardにおいて、産業施設・新築部門で世界第1位を受賞し、かつ各部門の第1位の中から1件のみ選出される「最優秀賞」にも選ばれました。
本賞は、当社と、沖電気工業株式会社(社長:森 孝廣 以下、OKI)、本プロジェクトにおいてZEFに関するアドバイスや温熱環境とエネルギー連成解析の開発に携わった慶應義塾大学(塾長 伊藤 公平)※2の3者による共同受賞となります。
ASHRAE Technology Award は、居住者の快適性、室内空気質および省エネルギー分野での革新的な計画・設計や性能検証プロセスに関する業績、また、画期的な省エネルギー性能や地球温暖化防止に貢献する技術開発を達成した冷凍機・空調機について、その優れた業績を表彰することを目的としています。本賞の表彰対象は、業務用施設、公共施設(教育施設または他用途施設)、医療施設、産業施設、集会施設、住宅の6施設に分類され、さらに施設ごとに新築、既築改修、性能検証の3部門が設定されています。
「OKI 本庄工場H1棟」は、OKIが、創業150周年に向け、「モノづくり基盤強化」を掲げ、同社の原点である「つながる」をコンセプトに、埼玉県にある本庄工場内に新たに構えた生産拠点です。木・土・絹などの地域の資源利用により発展してきた本庄の風土を活かし、地域に根ざした工場を目指しました。生産エリアの空調や換気、照明も含めた国内初の評価指標「ZEF(Net Zero Energy Factory)」※3を定義し、建築主、設計者、施工者が三位一体となりカーボンニュートラル実現に向けた工場モデルを構築・実践し、竣工後も発注者とともにエネルギーの監視・分析を継続し、効率的な運用を行っています。ZEFの概念や取り組み、運用実績データの蓄積・検証、そして「つくって終わり」ではない脱炭素社会に向けた新たな工場モデルへの挑戦などが高く評価されました。
今後当社は、環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指し、発注者のニーズに合致したZEBの提案を進めるとともに、ZEB達成に向けて建物の供用開始以降の運用や機能改善にも積極的に取り組んでまいります。


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ASHRAE
米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE/American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers):132カ国・5万人以上の会員を擁する、空気調和に関する世界最大の国際的学会。1894年創設、本部:米国アトランタ。「ASHRAE Technology Awards」(1997年)は、省エネ・快適性やユーザの健康などを兼ね備えた、革新的な環境建築に対する世界最大規模の技術賞です。審査には実運用データによる裏付けが要求され、建築・設備関係者からも高い信頼を集めています。
https://www.ashrae.org/membership/honors-and-awards/technology-awards-program - ※2
慶應義塾大学 理工学部システムデザイン工学科 川久保俊研究室が、本プロジェクトにおいてZEFに関するアドバイスや温熱環境とエネルギー連成解析の開発に連携
https://platform-clover.net/feature/kawakubo - ※3
ZEF:
建築物のエネルギー消費に関係のない生産設備を除く工場全体の設備を評価対象とした当社独自の指標。工場全体の空調・換気・照明設備のスマート化などによる省エネルギーおよび再生可能エネルギー導入による創エネルギーによって、生産工場に必要な年間の一次エネルギー収支をゼロにすることを目指した工場。
https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2021/210514_8238.html