2025年12月3日
大成建設株式会社
株式会社日立コンサルティング
GlobalLogic Japan株式会社

　大成建設株式会社（社長：相川善郎）が、株式会社日立コンサルティング（代表取締役　社長：伊藤洋三）とGlobalLogic Japan株式会社（CEO：スリニ・シャンカール）と開発を進めてきた『建設承認メタバース（C2Quest）』^※1の取り組みがAIxRクリエイティブアワード 法人部門優秀賞^※2を受賞しました。

　AIxRクリエイティブアワードは2015年に創設され、一般社団法人XRコンソーシアム（XRC）が主催するアワードです。XR技術に加えてAIを基盤としたゲーム・エンターテイメント・産業活用・建築・教育・アート・サイエンス分野等の幅広い作品・コンテンツ・アプリケーション・プロジェクトを表彰します。

　その中の法人部門において、ゲームエンジンを用いたVR（仮想現実）や生成AI技術の活用により建設生産プロセスの可視化・合意形成・承認手続きを高度化した取り組みが高く評価されました。
　建設承認メタバース（C2Quest）は、「日本DX大賞2025」^※3では奨励賞を受賞しており、現在は20件を超えるプロジェクトに導入されています。当社は今後も業務プロセスの最適化、業務プロセスの最適化、社内外連携の強化、合意形成のさらなる高度化を軸に、機能拡充と適用領域の拡大を加速してまいります。

　本システムは建築BIMモデルを軽量なメタバースデータに変換し、リアルな3D建物空間をアバターで自由に探索できるデジタルツインシステムです。仮想空間での確認・検証とその後の承認に至る経緯を生成AIが記録・保管し、建設業の業務プロセスを根本から変革することを目指しています。

　従来の紙中心の会議・議事録等の書面化作業や、データが重く操作が難しいBIMモデルの課題を解消し、軽量化された「BIMメタバース」をゲームエンジンで最適に操作が可能となりました。テレワークなどのどオンライン会議でも活用・連携可能な仕組みを実現しました。

　2D設計図を中心に進めてきた確認・承認業務を、建設前の段階から3D仮想空間で体験しながら行える仕組みへ転換した点が最大の特長です。アバターで空間を探索し、課題を“Quest”として一つずつクリアしながら発注者承認を得るプロセスを、生成AIが自動で書面化します。これにより、『建設業法』に適合する承認プロセスを効率的に構築できる新しいDX生産システムとなっています。