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「建設承認メタバース(C2Quest)」が日本DX大賞2025奨励賞を受賞

2025年7月23日
大成建設株式会社
株式会社日立コンサルティング
GlobalLogic Japan株式会社

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)が、株式会社日立コンサルティング(代表取締役 取締役社長:伊藤洋三)とGlobalLogic Japan株式会社(CEO:スリニ・シャンカール)と開発を進めてきた『建設承認メタバース(C2Quest)』※1が日本DX大賞2025奨励賞※2を受賞しました。

 日本DX大賞は2022年に創設され、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会が主催するアワードです。DXを通じて社会やビジネス課題を解決し、持続可能な成長とウェルビーイングを実現する取り組みを表彰します。

 その中の事業変革部門において、顧客や社会の変化を踏まえ、データとデジタル技術を駆使して、製品・サービス・ビジネスモデルを刷新した取り組みが高く評価されました。

 『建設承認メタバース(C2Quest)』は、戦略性、成長性、変革力、価値創出、推進力の各項目で得点を伸ばし、奨励賞を獲得しています。特に、社内システムおよびAPI※3を効果的に活用するとともに、ゲーミフィケーション要素を導入して承認プロセスを可視化・効率化した点が注目されました。

 本取り組みはこれまで20件を超えるプロジェクトに導入されており、今後も以下の効果を追求して活用を拡大してまいります。

  • 施工管理の効率化
  • 発注者との合意形成の高度化
  • 社員の業務負担の低減化
  • 早期空間理解

 今後当社は、工事期間中のコミュニケーションツールにとどまらず、建物機能の把握や施設管理など活用領域をさらに広げ、機能強化と更なる操作性向上を推進してまいります。

【受賞部門】事業変革部門・奨励賞
【受賞部門】事業変革部門・奨励賞

【取り組みの概要】
 本システムは建築BIMモデルを軽量なメタバースデータに変換し、リアルな3D建物空間をアバターで探索できるとともに仮想空間で検証した確認~承認の経緯を、生成AIを使って記録保管する新しいデジタルツインシステムであり、建設業のビジネスモデルの変革を目指したものです。従来の会議と会議後の書面化などの紙文化やデータが重く操作性が難度であるBIMの課題を解決し、軽量化されたBIMメタバースをゲームエンジンにて最適化した操作性により、テレワークへの対応などオンライン会議でも活用・連携可能な仕組みを実現しました。2D設計図で確認や承認業務を進めてきた手法を建設する前段階からリアルな3D仮想空間内をロールプレイングゲームで楽しむようにアバターで自由に探索可能で、建物課題=Questとみなし、課題をクリア(解決)し、発注者承認をゲット(確認)する、『建設業法』に適用する『承認プロセス書面化』を生成AIで構築する新しいDX生産システムです。

  1. ※1

    次世代の業務スタイルへの変革を推進する「建設承認メタバース™」の開発に着手

  2. ※2日本DX大賞:

    日本DX大賞2025サミット&アワード | 7/16-17渋谷開催・DX推進者が集う祭典

  3. ※3API:

    Application Programming Interface|異なるソフトウェアやクラウド間で機能やデータを共有するための仕組み