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「建設副産物巡回回収システム」に電気自動車(EVトラック)を導入

-「建設業界の静脈物流」でのカーボンニュートラル実現を推進-

2024年2月19日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、日本通運株式会社(社長:竹添進二郎)と連携し、建設現場で発生する建材の端材などの副産物を効率的に回収する「建設副産物巡回回収システム※1」(以下本システム)において、副産物の運搬車両として電気自動車(以下EVトラック)を導入しました。本システムへのEVトラック導入により、副産物の資源循環によるサーキュラーエコノミーはもとより、カーボンニュートラルの実現に貢献することができます。

 一般的にEVトラックは、軽油燃料を用いるトラックに比べ排出されるCO2を大幅に削減できるため、環境負荷低減対策として注目されています。また、航続距離が短いため、比較的短距離での運行が可能な作業環境に適しているといわれています。

 本システムでは近接する複数の建設現場を連携し運搬車両を最適なルートで運行させ短距離で副産物を回収しています。今般この最適化された運行ルートを利用し、本システムの運搬車両としてEVトラックを導入しました。これにより、軽油燃料を用いたトラックに対し約50%のCO2排出量削減(当社運用ベース)が可能となり、環境負荷の大幅な抑制効果が期待されます。また、本システムではEVトラックの運用回数を順次増やしていくことで、2024年2月までに月間約0.4t-CO2(従来トラック約15台分)の削減を目指しており、同年3月をめどに水素燃料電池を搭載したFCEVトラック※2の採用も決定しております。この取り組みを推進していくことで「建設業界の静脈物流※3」におけるカーボンニュートラル実現に大きく前進することができます。

 今後当社は日本通運と連携し、本システムを従来の建設業の枠組みを超えた持続可能な社会への貢献事業と位置づけ、サーキュラーエコノミーの更なる推進とカーボンニュートラルの実現に向けて、EVトラック・FCEVトラックなどを活用したリサイクル事業への取り組みを加速させてまいります。

  1. ※1

    建設副産物巡回回収システム:
    関連リンク https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2023/230113_9238.html

  2. ※2

    水素燃料電池を搭載したFCEVトラック:
    関連リンク https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2023/20231003-1.html

  3. ※3

    静脈物流:
    使用済製品の廃棄や不要品、副産物などの再利用、再販、再資源化等に関する物流