ZEB実証棟がLEED認証の新築カテゴリーで最高評価

〜 日本初「LEED−NCプラチナ認証」を取得 〜

2014年10月16日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内隆司)は、この度、技術センター(横浜市戸塚区)内に建設した「ZEB実証棟」(ZEB:ゼロ・エネルギー・ビル、Zero Energy Building)で、米国の建築環境性能認証制度(LEED)※1の新築カテゴリーであるLEED-NCv3において最高ランクとなるプラチナ認証を日本で初めて取得しました。

 LEEDは、環境に配慮した建物について評価し、認証を与えるプログラムとして世界で最も普及している認証制度の一つで、グローバルな情報発信と不動産価値向上のための有力な指標となっています。LEEDでは、「水効率」「エネルギー」「室内環境」「革新性とデザイン」などの6項目により評価され、取得ポイントに応じて「標準」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4ランクに分類されます。

 2014年5月に完成したZEB実証棟は、都市部における建物のゼロ・エネルギー化を目指した都市型ZEBのモデル建物であり、スマートコミュニティ創造にも寄与するパイロットビルです。新システムと従来技術の効率的な組み合わせにより省エネを図り、同じ大きさの一般的なオフィスビルに比べ、消費エネルギー量を75%削減し、加えて太陽光発電による創エネを行う事で、年間を通してエネルギー収支ゼロを目指しています。また、業務に集中できる快適なオフィス環境や、高い安全性とBCP(事業継続性の確保)対応の両立も可能とする技術も導入しています。

ZEB実証棟がLEED認証の新築カテゴリーで最高評価

 ZEB実証棟では計画段階よりLEED認証取得を目指し、エネルギー効率の高い設備システムを採用したほか、環境に配慮した設計・施工、施工から運用に至るコミッショニングなど、計画から運用まで一貫した環境配慮対策が評価され、このたびの「プラチナ認証」の取得に至りました。

 当社では今後もLEEDを初めとする様々な評価制度を活用し、お客様のニーズに適した環境配慮ビルの提案に積極的に取り組んで行きます。

参考

  1. ※1LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)
    米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発・運用している、環境に配慮した建物に与えられる認証制度で「NC(新築)」「CI(テナントビル占有部)」「CS(テナントビル共用部)」「EBOM(運用段階)」などがある。