大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「EARTH MART」に「T-eConcrete®/Carbon-Recycle」を使用した床仕上げ材を提供
2024年12月11日
大成建設株式会社
大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で小山薫堂テーマ事業プロデューサーが手掛けるシグネチャーパビリオン「EARTH MART」(図1参照)の展示室に、「T-eConcrete/Carbon-Recycle」を使用した床仕上げ材(約900m2)を提供します(図2、写真1参照)。
当社が開発した環境配慮コンクリート「T-eConcrete」※1シリーズは、CO2排出量の削減と産業副産物の有効利用を可能にしており、これまでに4タイプを実用化し多くの実績を積み重ねてきました。このうち、床仕上げ材に使用した「T-eConcrete/Carbon-Recycle」は、排気ガスなどから回収したCO2を炭酸カルシウムとして再資源化し、製造時に練り混ぜてコンクリート内部に固定することで、CO2排出量の収支マイナスを達成します。今回、提供した床仕上げ材のCO2排出量を算出すると、一般のコンクリートを使用した場合に比べて約13t削減することができました。
今後当社は、大阪・関西万博を訪れる多くの来場者に「T-eConcrete/Carbon-Recycle」を用いた床材の感触を確かめてもらうとともに、当社のゼロカーボンに向けた取り組み※2について広く知っていただき、CO2削減に向けた様々な技術やサービスの提供により、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。


(展示室床約900㎡にT-eConcrete/Carbon Recycleを使用)

- ※1
環境配慮コンクリート「T-eConcrete®」:
セメントの使用量を抑制し、CO2排出量の削減を可能にするコンクリート。セメントの代わりに加える産業副産物などの配合状況により、建築基準法対応型、フライアッシュ活用型、セメント・ゼロ型およびCarbon-Recycleの4タイプがあり、目的用途により適切な仕様のコンクリートを選択できる。
(詳細技術概要:https://chizu.taisei.co.jp/tech/commentary/02.html) - ※2
大成建設のゼロカーボンに向けた取り組み:
低炭素材料の開発、施工段階におけるCO2削減の取り組みや建物運用時の省エネおよび省CO2の技術・サービスの提供により持続可能な脱炭素社会の実現に貢献している。