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燃料用作物「ジャイアントミスカンサス」をペレット化し熱供給実証を開始

- 地産地消型のエネルギーサプライチェーン構築を目指して -

2024年3月15日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、北海道平取町で栽培した燃料用作物「ジャイアントミスカンサス」(以下GM)を、メーカーと共同で開発した新しい技術でペレット加工し、バイオマス燃料としてボイラーに使用して熱供給を行う実証試験を開始しました。

 GM(和名:オギススキ)は、オギとススキが自然に交雑して生まれた日本在来の植物で、栽培時のメリットは以下のとおりです。

  • 1年間で3〜4メートル程度まで生長し、毎年冬期に収穫しても20年間程度同様に生長を繰り返すため、長期間に渡って安定した収穫が期待できる。
  • 施肥、病虫害防除、除草などの管理がほとんど不要であり、手間をかけずに栽培できる。
  • 傾斜地や耕作放棄地でも栽培可能なため、土地を有効活用できる。

 当社は、2020年から平取町の圃場で試験栽培を開始し、寒冷地での諸条件でGMの生育状況などの特性を確認しました。GMは長期に渡り安定した収穫量が確保できる反面、バイオマス燃料として供給する場合には細かく裁断したチップ状態では灯油・重油などの液体燃料に比べ運搬や保管が難しく、コスト面での優位性が確保できないことが明らかとなりました。
 そこで当社は、GMをバイオマス燃料として活用する際、収穫時にチップへ一次加工後、今回新たに開発したペレット加工する技術を用いて元の容積の1/10程度まで減容化を実現しました。これにより、GMを効率的に運搬・保管することが可能となり、このたび平取町においてGMを活用してトマト栽培ビニールハウスなど農業施設への熱供給実証に着手しました。この実証を介して灯油・重油などの化石燃料からバイオマス燃料へのエネルギー転換が期待されます。

 今後当社は、ペレット化したGM以外にも現地で入手・加工できるバイオマス燃料を用いた熱供給実証を通じて平取町・びらとり農業協同組合と連携して様々な施設への熱供給を目指し、地産地消型の新たなエネルギーサプライチェーンの構築に向けた検証を進め、脱炭素社会の実現に取り組んでまいります。