DX活動における全社でのデータ利活用を実現する統合プラットフォームを構築
2024年2月21日
大成建設株式会社
大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、「経営基盤のDX」の一環として、建設工事の企画提案から設計、施工、リニューアルに至る“建設ライフサイクル”の各工程で発生する様々なデータをシームレスに連携し、全社でのデータ利活用を実現する統合プラットフォーム「Taisei-DaaS (Taisei-Data as a Service)」を構築しました。デジタルデータの利活用は当社の経営ダッシュボードや作業所業務を支援する作業所ダッシュボード※1で既に展開されていますが、この度の統合基盤化により、さらに様々な業務領域で経営判断や業務高度化にも繋がることから、お客様のニーズに対して安全、迅速かつ的確に対応することが可能となります。
【開発背景】
当社は、2020年よりDXの全体構想検討を開始し、[中期経営計画(2021-2023)]において、重点課題の一つとして『DXにより生産システムの変革と働き方改革を実現する』を掲げ、全社DX推進に取り組んでいます。またDX方針として「情報(デジタル技術とデータ活用)を新たな経営資源として活用する」ことが重要と捉え、社内の蓄積データ資産を横断的に利活用できる統合プラットフォーム 「Taisei-DaaS」を構築しました。
【基盤構成】
Taisei-DaaSは、当社のデータ利活用を支える統合基盤で「データ管理基盤」と「データ活用基盤」で構成されます。
- 1
データ管理基盤
事業に係る様々なデータを収集・蓄積し、業務要件に沿った形に加工・変換を行った上でデータ利用者に必要なデータを提供する機能 - 2
データ活用基盤
データカタログサイト※2、データ関連のドキュメントを集約したポータルサイト等、データ利活用促進を目的としたデータ利用者を支援する機能
【今後の展開】
当社は、Taisei-DaaSを起点とした社内データの利活用に向けた取り組みを進めており、今後データ収集・活用範囲の拡大により更なる効果が期待できます。また、Taisei-DaaS自体も、時代の変化に適応していくための機能拡張と連携データ拡充を繰り返し、データ利活用に基づく『建設業におけるDX』のさらなる深化・発展に寄与します。さらに、『TAISEI VISION 2030』で掲げるDX方針『情報(デジタル技術とデータ活用)を当社の新たな経営資源とすることで当社グループの企業価値の向上を図る』の実現に向けて取り組みを加速してまいります。
『TAISEI VISION 2030』に向けたTaisei-DaaSに基づく施策展開(図2参照)
- ①リアルタイムデータを取り込み、統合的に可視化するなど活用し、QCDSE※3リスクの早期検知/分析/予測を可能とすることでリスクマネジメントの高度化を推進
- ②グループ会社も含めたデータ連携による成果創出のための統合基盤構築
- ③オープンデータ等の社外データを本プラットフォームに積極的に取り込み経営分析に活用
お問い合わせ先
大成建設株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 広報室
電話:03-5381-5011(ダイヤルイン)
- ※1
作業所ダッシュボード:作業所業務支援システム「作業所ダッシュボード」を開発
- ※2
データカタログサイト:社内データの所在検索・収集を可能とするポータルサイト
- ※3
QCDSE:施工管理で重要視される、Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(工期)Safety(安全)、Environment(環境)の頭文字をとった表現