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大成建設グループ次世代技術研究所の建設に着手

新設研究管理施設で国内初のゼロカーボンビル実現を目指す

2023年5月8日
大成建設株式会社
大成ロテック株式会社

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)と大成ロテック株式会社(社長:西田義則)は、カーボンニュートラルの実現に貢献する様々な技術開発や実証試験などに取り組むため、埼玉県幸手市において大成建設グループ次世代技術研究所※1の建設に着手しました。本研究所は、大成建設技術センター(神奈川県横浜市)、大成ロテック技術研究所(埼玉県鴻巣市)に続く第三の研究開発拠点として、2024年10月末までに各施設を完成させて順次運用を開始するとともに、新設の研究管理施設で国内初となる「ゼロカーボンビル※2」の実現を目指します。

 次世代技術研究所では、大成建設グループ企業間での連携を図り異分野技術の導入や基礎・応用研究の社会実装を推進します。新設する建築物では省エネ化や木材利用を推進しながら、オフィスビルや生産施設を対象としたエネルギーマネジメントの高度化を図ります。また、道路関連技術を主体とした環境配慮型アスファルト合材・コンクリート製造、水素エネルギー有効利用、道路床版の性能検証および無線給電道路の実用化や舗装工事自動化など、エネルギー、材料技術やインフラ施設に関する様々な新技術開発に総合的に取り組みます。さらに、大成建設グループの既存研究施設との連携によりカーボンニュートラルの実現に向けた技術開発を促進し、グループ全体としての技術情報発信とオープンイノベーション拠点としても整備を進めます。

 今後、大成建設グループは、持続可能な環境配慮型社会の実現を目指して、豊かな環境を次世代に引き継いでいくために、各研究拠点間での連携により様々な技術開発を推進し、社会とお客様の環境課題解決に取り組んでまいります。

次世代技術研究所完成予想図(イメージ)
次世代技術研究所完成予想図(イメージ)

【研究施設概要】

所在地:埼玉県幸手市
敷地面積:約11,000m2(計画)

施設・装置名

目的・用途・仕様
研究管理棟

・ 建物ゼロカーボン化、
  エネルギーマネジメント技術高度化
・ 執務室、実験室、研修施設
・上層階は純木造建築

アスファルト合材 実験プラント

・舗装用材料開発、DXによる品質管理

・製造能力:48t/h

コンクリート 実験プラント

・環境配慮コンクリートおよび製品開発

・ミキサー容量:1,300L

脱炭素化技術実験施設

・CO2削減技術開発、水素有効利用
・水素発電装置
・脱炭素燃料製造装置

輪荷重走行試験機

・道路床版性能検証
・速度:1,500往復/h
・荷重:500kN

試験施工フィールド

・道路関連技術屋外実験サイト
・3車線道路(幅5m×延長120m)

  1. ※1

    次世代技術研究所:大成建設グループが掲げる「TAISEI VISION2030」および中期経営計画の重点課題である「環境分野のフロントランナーを目指して、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速させる」ことを目的とした施設。

  2. ※2

    ゼロカーボンビル:建築物のライフサイクル(調達・施工・運用・修繕・解体)におけるCO2排出量が実質ゼロとなる建物。本研究所では、研究管理棟のゼロカーボンビル実現に向け、建築物のライフサイクルでのCO2排出量と削減効果を評価するシステム「T-ZCB(ゼロカーボンビル)」を適用し、ZEB化技術を始めとした様々な技術最適連携を図る。