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大成建設と雲仙市による観光活性化・防災力向上のための包括的連携について

持続可能な観光地として再生・高付加価値化を目指す

2023年4月21日
大成建設株式会社
雲仙市

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)と長崎県雲仙市(市長:金澤秀三郎)は、雲仙温泉街をはじめとした温泉観光地の活性化や地域防災力の向上を目指した「観光まちづくり」に共同で取り組んでいくこととし、両者で包括的な連携協定を締結しました。

 観光関連産業は新型コロナウイルス感染症の影響による観光需要の減少によって未だ厳しい状況が続いており、新たな交流市場の開拓や賑わいの創出などポストコロナに向けた施策の推進を通じて、持続可能な観光地として再生・高付加価値化を目指す取り組みが重要になっています。

 雲仙市は、風光明媚な橘湾と有明海に囲まれ、雲仙岳の火山群がそびえる島原半島の北西部に位置し、雲仙温泉郷をはじめ多様で独自性の高い地域資源を有し、観光地として大きなポテンシャルを秘めています。雲仙市を含む「鹿児島・阿蘇・雲仙エリア」は先月、観光庁の「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり事業」で全国11地域のモデル観光地のひとつに選定され、観光誘客の促進に向けた施策の集中的な展開が見込まれています。また、近年の観光誘客が落ち込む要因であったコロナ禍や自然災害に対する備えとして、今後を見据えた「滞在環境の整備」と「安心安全の観光地づくり」に取り組んでいく考えです。

 このような背景から大成建設と雲仙市は、包括的連携に基づく相互協力により、大成建設が保有する画像認識AI技術を用いて事前測定した可視化データなどを活用し、雲仙温泉街における人や車の流れを把握・予測することで、観光客との交流や賑わいの創出を促す仕組みについて検討を進めます。また、大成建設が開発した地震発生直後の建物健全性簡易評価システム「測震ナビ」の公共施設への効果的な導入により災害に強い観光地づくりに取り組みます。

 今後大成建設と雲仙市は、各種センシング技術、可視化技術といった先端技術の活用やBCP(事業継続計画)対策などを提案・検討するとともに、オープンイノベーションによる地域共創活動や実証実験などを通じて様々なデータを取得・集積し、観光DX分野に積極的に展開することで、ポストコロナに向けた施策として「観光まちづくり」に貢献してまいります。

【包括的連携事項】

  1. 1

    雲仙温泉街において画像認識AI技術を用いた人流・車流測定による賑わいの
    可視化実証実験(資料1参照)
    (実測期間2022年10月28日~11月6日)

  2. 2

    雲仙市内における公共施設へ「測震ナビ」(資料2参照)の試験的導入

    (導入予定期間2023年5月~2026年3月)

  3. 3

    取得データ活用によるまちづくりへの相互協力

  4. 4

    雲仙市内における観光政策や交通政策、公共空間活用等への相互協力

図1 本装置を用いた爆薬装薬構成(2tトラック1台に爆薬装薬装置2台搭載の場合)

写真 雲仙市で行われた調印式

左)雲仙市・金澤秀三郎 市長、右)大成建設・西河誠 執行役員九州支店長

写真5 装薬時の機械配置
【雲仙市】
写真6 ホッパー内への爆薬格納状況
【⼤成建設株式会社】

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