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デジタルデータを活用した現場管理システム「T‐iDigital Field」の機能を拡張

建設機械と作業員に対する安全管理アプリケーションを導入

2020年12月23日
大成建設株式会社
株式会社インフォキューブLAFLA

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)と株式会社インフォキューブLAFLA(社長:田中健吾)は共同で、カメラ映像やIoT機器で得られたデジタルデータを用いて、施工状況をリアルタイムに可視化し、工事関係者間で情報共有できる現場管理システム「T-iDigital Field」※1の機能を拡張しました。既存の3つのアプリケーションに加え、今回、新たに建設機械と作業員に対する安全管理を可能とする「クレーン衝突防止」と「建設機械と作業員の位置・動線管理」のアプリケーション(図1参照)を開発・導入し、施工現場においてその性能を検証しました。

図1 「T-iDigital Field」での取得データと導入アプリケーション事例
図1 「T-iDigital Field」での取得データと導入アプリケーション事例

 2020年8月にリリースした「T-iDigital Field」は、CPS(Cyber-Physical Systems) ※2の概念を基づき、施工中に得られる膨大な各種映像やセンサによるデジタルデータなどの情報を仮想空間上でAIに解析させ、最適な解決策を導き出し、その結果を高付加価値な情報として工事関係者間にフィードバックさせ、生産性の向上を最終目的として技術開発を進めています。今回導入した、「クレーン衝突防止」と「建設機械と作業員の位置・動線管理」のアプリケーションについても、工事関係者間に各種情報を提供でき、効率的な施工および安全管理を支援します。

 今回、機能拡張を行い現場導入したアプリケーションの特徴は以下のとおりです。

  1. 1

    クレーン衝突防止:椛川ダム建設工事で検証(香川県発注)(図2参照)
    本アプリケーションでは、クレーンブーム先端部および作業員に装着したGNSS※3の位置データや映像を基に、クレーン同士の接近や吊荷下に近づいている作業員を抽出します。クレーンオペレーターには運転席のモニター表示と音声で、作業員にはスマートウォッチなどを通してアラートを発することで、クレーンの衝突や吊荷との接触などの危険が迫っていることを周知し、事故を未然に防ぐことができます。

    図2 クレーン衝突防止アプリケーションの概要
    図2 クレーン衝突防止アプリケーションの概要
  2. 2

    建設機械と作業員の位置・動線管理:泉パークタウン第6住区東工区宅地造成工事で検証(三菱地所(株)、パナソニック ホームズ(株)、関電不動産開発(株)発注)(図3参照)
    本アプリケーションでは、GNSS端末で捕捉した建設機械や作業員の位置データから、動線、立入禁止エリアへの侵入、建設機械と作業員の接近、車両速度の超過などのデジタルデータを収集します。それらのデータを基に、危険または不安全な動きを示した建設機械や作業員を特定するとともに、災害リスクを低減できる動線や行動範囲を提示します。本アプリケーションの活用により、的確な安全指導による災害防止や安全意識の向上による災害リスクの低減を図ることができます。

    図3 建設機械と作業員の位置・動線管理アプリケーションの概要
    図3 建設機械と作業員の位置・動線管理アプリケーションの概要

 当社は「T-iDigital Field」に今回導入した安全管理アプリケーションに加え、今後開発、導入を予定している、「進捗管理」や「作業員見守り」などに関する現場管理アプリケーションの提供により、デジタルデータを活用した統合的な現場管理システムを構築し、工事関係者間での的確な判断と施工・安全管理の支援により、さらなる働き方改革、生産性の向上を目指してまいります。

  1. ※1

    T-iDigital Field
    ネットワークに繋げたカメラ映像やIoT機器で得られたデータを用いて建設現場の施工状 況を可視化し、工事関係者間で遠隔地からリアルタイムに情報共有できる現場管理システム

  2. ※2

    CPS(Cyber-Physical Systems)
    現実(フィジカル)空間における様々なデータをセンサとネットワークを通じて仮想(サイバー)空間に収集し、データの分析・解析を行い、その結果を現実空間にフィードバックすることで、産業システムの全過程に対して効率化することを目的とするものである。

    CPSの概念を導入した技術開発手法イメージ
    CPSの概念を導入した技術開発手法イメージ
  3. ※3

    GNSS(Global Navigation Satellite System)
    人工衛星を使用して地上の位置を計測する「衛星測位システム」のうち、全地球を測位対象とすることができるシステム。アメリカが運用するGPS(Global Positioning System)を含む総称。

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