「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業(建材一体型太陽光発電設備)」で当社グループが採択

建材一体型太陽光発電設備「T-Green® Multi Solar」の都有施設への導入を提案

2022年9月30日
大成建設株式会社
株式会社カネカ

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)と株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:田中稔)は、東京都環境局が実施する「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業(建材一体型太陽光発電設備)」の公募型プロポーザルに参加した結果、この度、当社グループが採択を受けました。この提案は、株式会社カネカとの共同開発の建材一体型太陽光発電設備「T-Green® Multi Solar」を基盤としています。

 東京都環境基本計画において、東京都は2050年のCO2排出量実質ゼロ達成のために、2030年までに都内温室効果ガス排出量を半減する「カーボンハーフ」の実現を目指すと明記され、再生可能エネルギーの基幹エネルギー化を施策の一つとしています。そのため、本モデル事業は、建材一体型太陽光発電設備等の普及の初期段階にある新たな再生可能エネルギー技術を都有施設に率先的に導入し、その成果を「見える化」することで、民間施設の取組拡大につなげることを目的としています。

 その一方で、都心のビルは屋上面積が狭く、屋上に設置できる太陽光発電パネルの発電量が限られてしまうことや、外壁への設置に伴うデザイン上の制約が普及に向けた課題となっています。このような社会背景から、2019年に当社と株式会社カネカは、多くの発電ポテンシャルを持つ壁面に設置可能なデザイン性の高い建材一体型太陽光発電パネル「T-Green® Multi Solar」を共同開発し、普及拡大に取り組んでいます。このようにして両社が培ってきた建材一体型太陽光発電設備に関する知見と実績が、東京都の趣旨に沿うものであると考え、この度、首記プロポーザルに応募し、総合的な審査の結果、当社グループの提案が採択されました。

 まず、令和4年度においては、都有施設である東京国際展示場と奥多摩水と緑のふれあい館において建材一体型太陽光発電設備「T-Green® Multi Solar」の設置及び事業の実施概要の掲示を行います。令和5年度から令和8年度には、当該設備を適切に維持管理し、創エネルギー効果の測定や見学者へのアンケートの実施により、その有効性等をホームページで広く発信します。

 今後も両社は環境に配慮した社会の実現を目指し、さまざまな用途の建築物への再生可能エネルギー技術の導入について積極的に取り組み、2050年の脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

東京都環境局「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業(建材一体型太陽光発電設備)事業実施者の決定」ホームページリンク