新しい資源循環を実現したまち「Vortex City」のHP公開を開始

未来の循環型社会構築にむけてコンセプト動画を公表

2022年9月5日
大成建設株式会社
慶應義塾大学SFC研究所

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)と慶應義塾大学SFC研究所(所長:飯盛義徳 総合政策学部教授)の環デザイン&デジタルマニュファクチャリング共創ラボ(代表:田中浩也 環境情報学部教授)は、新しい資源循環の概念「Vortex Economy」を実現した未来のまち「Vortex City」を描いた動画を共同で製作し、「慶應義塾大学 COI-NEXT鎌倉サテライト研究拠点開所記念・キックオフシンポジウム『リスペクトあふれる循環創造社会を目指して』」(慶應義塾大学SFC研究所主催)での上映とともに、ホームページでの公開を開始しました。

 大成建設と慶應義塾大学は、「デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」※1の研究活動の一環で、未来の資源循環社会について検討を進め、新しい資源循環の概念「Vortex Economy」を考案しました。この概念は、近年、社会に広がっている環境への意識を向上させ、資源を循環させるサーキュラ―エコノミー※2の概念を発展させた経済モデルです。新たな概念では、他産業を含めた様々な資源を次々と繋げ、転用していくカスケード利用を進め、これまでは有効活用されなかったプラスチックなどや自然から発生する不要物も含め、ごみを資源に、さらに資源から資産へと積極的に価値を高めていくことを目指すものです。

 今後、大成建設と慶應義塾大学は、新しい資源循環方式である「Vortex Economy」を取り入れたまち「Vortex City」について、デジタル駆動超資源循環参加型社会共創コンソーシアム※3にて新たな分科会を設置し、コンソーシアム参加者とともに未来の循環型社会のあるべき姿を検討しながら、その実現に向けて取り組んでまいります。

  • YouTubeにリンクしています。
  1. ※1

    デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点 https://coinext.sfc.keio.ac.jp/
    (プロジェクトリーダー:慶應義塾大学SFC研究所 田中浩也教授)
    慶應義塾⼤学SFC研究所が『国立研究開発法人科学技術振興機構 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)【地域共創分野】』へ鎌倉市らとともに応募し、育成型として採択され、設立した研究拠点。本拠点では、鎌倉市を主たる実験フィールドとして、プラスチック等の資源循環の実現と、創造的なサーキュラーエコノミーの実現へ向けて、必要となる POC (Proof Of Concept)を、大学、企業、市民、自治体がともに共創し、具現化するための活動を推進する。ここから 「鎌倉-慶應モデル」と名付けた先進事例や優良事例を作り、⽇本から世界に発信し、新しい産業と循環型経済を創成することを目的としている。

  2. ※2

    サーキュラ―エコノミー
    「大量生産・大量消費・大量廃棄」という資源の流れから、生産と消費を循環させる概念。

  3. ※3

    デジタル駆動超資源循環参加型社会共創コンソーシアム
    ※1の拠点における研究活動を推進するため、慶應義塾⼤学SFC研究所が設立したコンソーシアム。大学、自治体、民間企業、団体等、さまざまな分野から20社以上が参加している。