『公共空間マネジメント(滞留性向上)』に向け、“道路空間の広場化”社会実証を開催

居心地の良い空間づくりとともに、脱炭素等の社会課題解決への貢献へ

2022年5月23日
(グループ名)横浜ParkLine推進協議会
(代表法人)大成建設株式会社
パシフィックコンサルタンツ株式会社
株式会社JTB
株式会社みずほ銀行
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
大和リース株式会社
学校法人関東学院
日本大通り活性化委員会

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)を始めとする9社が参画する横浜Park Line推進協議会※1(以下YPL、代表企業・大成建設株式会社)は、横浜市都心臨海部に立地する日本初の西洋式街路「日本大通り(横浜市中区日本大通り)」の道路空間にて『公共空間マネジメント(滞留性向上)』に関する社会実証(以下、本実証)を行います。
 本実証は、株式会社テレビ神奈川(以下、tvk)を代表とするtvkかながわMIRAIストリート実行委員会が主催するイベント「tvk かながわMIRAIストリート※2」を通して、国土交通省創設の歩行者利便増進道路制度※3(通称「ほこみち」)に基づいてYPLが提言している「道路空間の広場化」に取り組むものであり、周辺にお住まいの方々や来街者の皆様に当該空間を体験していただき、その有用性を確認するものです。

実証イメージ
実証イメージ

YPLが取り組む今回の社会実証について

 「日本大通り」は、2021年8月に国土交通省の歩行者利便増進道路に指定されました。本実証では、日本大通りの道路空間を「ほこみち」制度が目指す「歩きたくなるみち、居たくなるみち」の実現に向けてアレンジします。
 具体的には、滞留性を誘発するしかけとして、横浜公園から横浜港郵便局前の車道空間の一部(全長75m)に100%リサイクル可能な人工芝を敷設し、ウェルビーイング※4に資するアクティビティを企画。道路上に居心地の良い空間を創出します。
 また、本実証では、居心地の良い空間づくりと合わせて、社会課題である脱炭素に貢献するきっかけを伝えるコンテンツを導入します。

脱炭素に貢献するきっかけを伝える主なコンテンツ(導入予定)

  • 廃棄物を出さない「100%リサイクル可能な人工芝(easigrass※5)」
  • リサイクル率をあげる分別回収補助
  • 横浜市が保有する水源林(道志村)の間伐材を原材料としたウッドストロー

開催概要

  • 開催日時:2022年5月28日(土)11:00~17:00
    2022年5月29日(日)10:00~16:00
    「tvkかながわMIRAIストリート」会場内
    ※雨天時には実証内容を一部変更させていただく可能性があります
  • 場所:「日本大通り」内、車道部 芝生敷設エリア(横浜市中区)
  • 主管:
    • 横浜Park Line推進協議会(以下、会員企業・団体)
      大成建設株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社JTB
      株式会社みずほ銀行、キヤノン株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社
      大和リース株式会社、学校法人関東学院、日本大通り活性化委員会※6
    • ・特別協賛: 株式会社AS Japan、株式会社タカショー、株式会社MPandC
      ヨコハマSDGsデザインセンター
  1. ※1

    横浜ParkLine推進協議会(YPL)
    …公共インフラの老朽化、公共インフラ市場の民間開放などの社会的背景を踏まえ、将来の公共インフラのあり方、公共空間の新たな活用方策を調査・研究することを目的に設立された任意団体「これからの公共インフラのあり方に関する研究会」の分科会。横浜市都心臨海部における「水際(ウォーターフロント)」と「まちなか(関内・関外地区)」をつなぎ、回遊性・滞留性・快適性向上に資する「ウォーカブル(居心地が良く歩きたくなる)」なまちづくりの実現を目指すための研究や社会実証を行う。

  2. ※2

    tvk かながわMIRAIストリート

    • 開催日時:

      2022年5月28日(土)11:00~17:00
      2022年5月29日(日)10:00~16:00

    • 場所:日本大通り、横浜公園(横浜市中区)
    • 内容:

      「神奈川の子どもたちと未来のために」をテーマに、子どもたちと子育て世代を対象にしたイベント
      (参照:https://www.tvk-yokohama.com/mirai/street/

    • 主催:

      ・tvkかながわMIRAIストリート実行委員会
      tvk(代表企業)、株式会社tvkコミュニケーションズ
      認定NPO法人ARCSHIP、横浜市中区、一般社団法人関内まちづくり振興会
      横浜Park Line推進協議会
      ・日本大通り活性化委員会

    • 共催:横浜市中区
    • 後援:神奈川県、神奈川県教育委員会
    • 協力:神奈川県住宅供給公社、NPO法人コドモト、横浜市立大学 鈴木伸治研究室
    • 同時開催
      イベント
      ハマフェスY163 http://www.y151-200.com/

  3. ※3

    歩行者利便増進道路制度
    …2020年に国土交通省が創設した“道路空間の活性化”などの新たなニーズに対応するための制度。通称「ほこみち」。
    歩行者の利便増進のための構造基準が策定され、車道を4車線から2車線に減らし歩道空間を拡幅する等が可能になる。加えて、利便増進のための占用を誘導する仕組みが導入され、公募により民間の創意工夫を活用した空間づくりが可能となる。公募により選定された場合には、最長20年の占用が可能。
    (参照:https://www.mlit.go.jp/road/hokomichi/pdf/s01.pdf

  4. ※4

    ウェルビーイング(well being)
    …幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態のこと。世界共通目標であるSDGsの目標3にも、「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)」―あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する、と定められている。

  5. ※5

    easigrass(イージーグラス)
    …ロンドンに本拠地をおくガーデニング人工芝の専門ブランド。
    一般的な人工芝の多くは化石石油燃料系で作られ、染色用の塗料には鉛が含まれるなど有害物質が多く含まれるが、easigrassの人工芝はサトウキビから作られたバイオポリエチレンを使用するなど、100%天然素材使用。生産時CO2削減にも寄与し、焼却しても有害物質の放出がない環境に配慮した人工芝。
    (参照:https://greendesign2021.com/

  6. ※6

    日本大通り活性化委員会
    …日本初の西洋式街路である日本大通り(横浜市中区)の沿道で、店舗や事業所を営む有志により2006年に発足。日本大通りにふさわしい景観形成や賑わいづくりを推進。オープンカフェの運営やイルミネーション事業、通りを活用したイベントの実施に取り組む。(株)アルテリーベ(会長)、(株)スリーエフ、(株)ありあけ、㈱横浜DeNAベイスターズ、㈱テレビ神奈川(tvk)、横浜Park Line推進協議会(YPL)等、26社・団体で構成される。

【本件に関する報道関係者お問い合わせ】

社会実証に関するお問い合わせ
大成建設株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 広報室
電話:03-3348-1111(代表)

イベント(tvkかながわMIRAIストリート)に関するお問い合わせ
株式会社テレビ神奈川
営業局 営業推進室 玉村 裕之
電話:045-651-1711(代表)