西新宿エリアにおける5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス実証事業に採択

高い生産性で働くことができる屋外ワークスペースを構築

2021年10月25日
株式会社KDDI総合研究所
大成建設株式会社

 株式会社KDDI総合研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:中村元、以下、KDDI総合研究所)と大成建設株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:相川善郎、以下、大成建設)が取り組む「新たなワークスタイルの確立5G×屋外ワークスペース」(本実証実験)が、2021年10月18日、東京都が公募した「5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス実証事業」に採択されましたのでお知らせします。(※1)(※2)

1.背景・目的

 西新宿エリアは、『TOKYO Data Highway 基本戦略』(※3)において5Gの重点整備エリアの一つに、また、『「未来の東京」戦略ビジョン』(※4)においては「スマート東京」先行実施エリアに位置づけられており、5Gと先端技術を活用した分野横断的なサービスの都市実装に向けた取組を推進するエリアとされています。
 また、西新宿エリアは、公園や道路、公開空地などが多く、エリアの約80%がオープンスペースであり、この広大なオープンスペースを有効に活用していくことが『西新宿地区まちづくり指針』(2021年4月改定、西新宿懇談会)に定められています。
 そこで、KDDI総合研究所と大成建設は、パートナー企業であるKDDIと共に、2021年5月より、西新宿スマートシティ協議会(※5)において、新たなワークスタイルの確立をテーマに「高い生産性の確保」「快適に働ける環境の整備」に向けて、プロジェクトを推進しています。
 本実証実験は、5G技術を含む先端技術を活用したオンライングループワーク環境を屋外に構築し、技術・運用・事業面での課題を可視化することで、新しいワークスタイルを実現するサービスの実用化を促すことを目的として実施します。

2.実証実験の概要

 空地・街路・公園等のオープンスペースに仮設するテント型ワークスペースに5G通信等の先端技術を導入し、新たな屋外ワークスペースを構築します。

実証イメージ
    1. 実施期間
      2022年2月~3月末(予定)

    2. 取組み内容
      ・高い生産性を備えたオンライングループワーク環境の提供

      5Gの大容量・低遅延の特徴を活かし、遠隔オフィス空間の高精度360度映像データや音場を屋外ワークプレイスに伝送し、リアルに再現します。また、グループワークの活性度をAI分析し、可視化、フィードバックを行います。これにより、ブレインストーミングやワークショップのような、密なコミュニケーションを必要とするグループワークにおいても、オンライン上でディスカッションを活性化できる環境を提供します。

      高い生産性を備えたオンライングループワーク環境の提供


      ・快適な屋外ワークスペースの提供

      屋外ワークスペースについて、簡易に設置、移動できるほか、設置場所や季節に応じた快適な空間の提供を目指します。また、ショールームやイベント等、様々なユースケースの開拓と実装課題の精査にも取り組みます。

3.各社の役割分担

事業者 実施内容
KDDI総合研究所

5G技術を活用した実証実施
低遅延音場再現/360度映像伝送システムの開発
グループワーク活性度モニタリングシステムの開発

大成建設

屋外ワークスペース設置・運営
オープンスペースの利活用の促進

  1. (※1)

    東京都「5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス実証事業の第二次募集」に係る公募

  2. (※2)

    5Gを含む先端技術を活用した西新宿エリアにおけるスマートシティサービス実証事業第二次募集の事業者決定について (tokyo.lg.jp)

  3. (※3)

    TOKYO Data Highway基本戦略

  4. (※4)

    「未来の東京」戦略ビジョンを策定|東京都 (tokyo.lg.jp)

  5. (※5)

    西新宿スマートシティ協議会