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国内初伊丹市新庁舎と仮設作業所事務所でZEB Ready認証を取得

隈研吾建築都市設計事務所が手掛ける初のZEB建築

2020年12月1日
大成建設株式会社
伊丹市
隈研吾建築都市設計事務所

 大成建設株式会社(東京都新宿区 社長:相川善郎)は、兵庫県伊丹市(市長:藤原保幸)発注の伊丹市新庁舎整備工事(兵庫県伊丹市)において、この度、国内で初めて本設建物となる新庁舎と仮設作業所事務所の両方で建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)※1による ZEB Ready※2 認証を取得し、5段階評価の最高ランクを獲得しました。
 伊丹市新庁舎は、基本設計、実施設計監修、工事監理を担当する、隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区 代表:横尾実)が手掛ける初めての ZEB(ゼロエネルギービルディング)建築となり、また、延床面積 2万m2を超える大規模庁舎においても、西日本初の ZEB Ready 認証を取得した庁舎となります。

 伊丹市の新庁舎は「市民の安全・安心な暮らしを支え夢と魅力があふれる庁舎」を基本コンセプトとして「環境に配慮した庁舎」を目指し、計画を進めてきました。
 隈研吾建築都市設計事務所は「既存庁舎を活かしながらの建替、まちづくりや景観に配慮した意匠、BCPや免震、といった庁舎建替が直面する様々な課題をクリアしつつ2万m2を超える大規模庁舎としてZEB Readyを達成」を設計コンセプトとして掲げ、基本設計を担当しました。
 大成建設はこの基本設計に基づき、基本設計先行型 設計・施工一括発注(DB)方式で受注し、実施設計から施工までを担当しています。
 新庁舎は、高断熱、高気密な建物とし、自然採光や自然換気が可能なプランニングとなっています。開口部には Low-E 複層ガラスの採用に加え、効果的な庇や外部フィンを導入することで空調負荷を削減し、高効率機器による潜熱顕熱分離空調方式※3 を採用しています。また、LED 照明器具をベースにした照明は、人検知センサを利用した高度な制御を採用しました。これらの技術を導入することにより、標準的な建築物と比べて一次エネルギー消費量を大幅に削減しています。
 また、災害時に備えた自動運転も可能な蓄電池付き太陽光発電設備を整備し、創エネルギーも行うことで、トータル54%のエネルギー削減を実現しています。本取組みにより、環境省が実施する「レジリエンス強化型ZEB 実証事業」に採択され、補助金が交付されることにより市民負担の軽減を図ることになっております。
 竣工後は BEMS(ビルエネルギー管理システム)による設備管理に加え、遠隔監視システムを活用し専門家によるエネルギーサポートを行うことで、計画通りの確実な省エネルギー運用を行える体制も整えています。

 一方、このような新庁舎の環境配慮思想を踏襲し、建設工事においても仮設作業所事務所に対して断熱性能の向上に加え、高効率空調システム・LED 照明・ヒートポンプ給湯機などの汎用的な省エネルギー技術を導入することで、標準的な建築物と比べて、一次エネルギー消費量を 54% 削減し、建設時における CO2 排出削減を図りました。
 これらの取組により、国内で初めて本設建物となる新庁舎と併せて工事用の仮設作業所事務所も ZEB Ready 認証を取得することができました。

 今後大成建設は、『人がいきいきとする環境を創造する』というグループ理念のもと、建設事業を中核とした企業活動を通じて、『持続可能な環境配慮型社会』の実現に取り組んでまいります。

伊丹市新庁舎 外観
伊丹市新庁舎 外観

建物概要

事業名称 伊丹市庁舎
計画地 兵庫県伊丹市千僧 1 丁目 1 番地
階数 地下 1 階、地上 6 階
延床面積 21,943,67m2
工期
  • 1期工事(新庁舎整備工事)

    2020 年 1 月~2022 年 11 月(予定)

  • 2

    期工事(現庁舎等解体工事)
    2022 年 11 月(予定)~2024 年 5 月(予定)

  • 3

    期工事 (外構工事)
    2024 年 5 月(予定)~2024 年 8 月(予定)

新庁舎 BELS でのZEB Ready 認証取得
新庁舎 BELS での
ZEB Ready 認証取得
作業所事務所 内観
作業所事務所 内観
作業所事務所 BELS でのZEB Ready 認証取得
作業所事務所 BELS での
ZEB Ready 認証取得
  1. ※1

    国土交通省が定めた、建築物を対象とした省エネルギー性能等に関する評価・表示を行う制度

  2. ※2

    再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から 50%以上の一次エネルギー消費量削減に適合した建築物

  3. ※3

    潜熱顕熱分離空調方式:空調熱負荷のうち、潜熱(湿度)と顕熱(温度)を別々に処理する空調方式。本建物では集約配置された外気処理空調機で室内湿度を調節し、分散配置された室内用空調機で室内温度を調節する。これにより快適な室内温湿度を実現するとともに、省エネルギーを両立した。