技術センターに「オープンミーティングスペース」を開設

新設テラスを中心に各施設を連携させ、新たなイノベーションを創出

2020年2月18日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、技術センター(神奈川県戸塚区)に郊外型ワークプレイス「オープンミーティングスペース」を開設いたしました。新設したテラスを中心に各施設との連携により、社内外の人的交流を通じて得られた情報や技術から、新たな価値創造につながるイノベーションを創出することが可能になります。

 昨今、健康経営や働き方改革につながる新しい勤務形態として、最適な職場環境を個人が自由に選択できるABW (Activity Based Working)※1の概念のもと、一人ひとりがいきいきと働く場の提供が求められています。当社では、これまで技術センターにおいて、技術開発拠点となる研究施設ならではの執務空間と実験施設が共存し、執務・実験・展示などの機能を兼ね備えた「働く空間」として、ZEB実証棟、オープンラボ、マルチパーパスルーム※2といった独自施設を順次構築し、それぞれ個別に運用してきました。
 また、当社は、働く環境づくり※3をさらに進化させ、新たな魅力ある空間の構築を目指し推進している『TAISEI Creative Hub』として、新たに3つのワークプレイス(本社:クリエイティブメディアラウンジ、技術センター:オープンミーティングスペース、作業所:ウェルネス作業所)を計画しており、その初弾として、技術センターに技術交流を主体とした郊外型ワークプレイスである「オープンミーティングスペース」を開設し、新設したテラスを中心に各施設とのスムースな連携が図れるよう整備いたしました。

 オープンミーティングスペースの特徴、機能は、以下のとおりです。

  1. 1

    隣接する空間を連携させ、新たな「働く空間」を形成
     半屋外空間である新設のテラスを中心に、隣接する研究本館、実験施設、カフェテリアなどを連携させ、ミーティング、イベント、リチャージ、情報発信・展示等の機能を備えることで、執務空間と実験施設をつなぎ、新たな「働く空間」を形成します。また、テラスには多目的に利用可能なドーム型設備などを設置し、様々な利用者が集い、コミュニケーション促進につながる空間となっています。

  2. 2 イノベーションを創出する交流の場を提供
     社内外の人々が交流できる場を提供し、異業種との技術交流や情報交換、社外講師を招いての勉強会、社内他部署との技術検討等、様々な交流イベントを通じて、当社が推進するオープンイノベーション活動の拠点として有効利用を進めていきます。
  3. 3

    利用者の状況に応じた最適空間への誘導により働き方を支援
     IoTセンサとクラウドを活用して取得・集約した温湿度などの環境情報・空き状況などの位置情報・利用者の好みなど個別情報を基に、利用者の目的や健康状態に合わせて、最適な空間への誘導に必要な情報を見える化する新規開発の働き方支援サービス「T-Workstyle Concierge」を導入しています。

 今後、技術センターでは、新たに開設した施設を中心とした社内外の人的交流推進からイノベ―ションを創出し、更なる研究開発を進めてまいります。また、当社は、オープンミーティングスペースを新たな価値創造に繋がる、魅力ある働く環境を実現するワークプレイスとして、顧客に対しても積極的に提案してまいります。

図1 オープンミーティングスペース概要 (配色は主な機能を表示)
図1 オープンミーティングスペース概要 (配色は主な機能を表示)
写真1 テラス外観
写真1 テラス外観

表1 新設したテラス概要

項目概要
テラス平面寸法

23,500mm×24,500mm

テラス高さ(デッキレベル)

最低高さ:2,835mm、最高高さ:4,900mm

主な導入設備 炭素繊維強化プラスチック屋根部材、ドーム型設備
IoTセンサー(温湿度など環境情報)、Beacon(位置情報)
写真2 オープンミーティングスペースによる空間連携
写真2 オープンミーティングスペースによる空間連携
  1. ※1

    ABW (Activity Based Working):
    働く人一人ひとりが最適に仕事を行うために、パートナーやワークプレイスなど目的に応じて働く環境を選択することにより、生産性や仕事に対する意欲の向上を可能とする手法

  2. ※2

    ZEB実証棟、オープンラボ、マルチパーパスルーム:
    『ZEB実証棟』:2014年に完成以来、毎年ZEBを達成。また、ZEBに関するデータを収集する執務空間でありながら健康に配慮した職場環境として、世界初となるWELL認証・プラチナを取得
    『オープンラボ』:2018年に完成し、異業種や外部研究機関と連携した研究・開発を推進する実験施設
    『マルチパーパスルーム』:2009年研究本館リニューアルで新設したVR室で、実験・解析結果などを大画面で見ながら会議のほか多目的な利用が可能

  3. ※3

    働く環境づくり:
    当社は働く人の心身の健康増進を積極的に図り、生産性を高めることを目的とした空間づくりを推進しており、自社施設から順次導入を展開。その取り組みの一環として、関西支店、横浜支店、九州支店の各オフィスでは、新たなワークプレイスが先行して導入され、働く環境づくりを推進。また、技術センターZEB実証棟において、オフィス空間としての建築・設備面および運用・健康面の性能が評価され、2019年5月に国内初となる新築/既存建物全体での「WELL認証・プラチナ」取得に至り、この度の『TAISEI Creative Hub』の取り組みをより加速