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個人の所在位置を高精度に特定する「T-Zone Saver® Connected」を開発

オフィス内の様々なサービス提供に活用できるよう機能を拡張

2020年2月14日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、既開発の人検知システム「T-Zone Saver」※1による人の所在を検知する機能に、個人タグなどから発信される情報をBluetooth通信を介してBeaconを用いて取得するIoT技術を組み合わせることで、オフィス内で個人の所在位置を高精度に特定できる技術「T-Zone Saver Connected」を開発しました。さらに、この度、大成建設技術センターでリニューアルしたZEB実証棟において、本技術を用いたスマートオフィスに関するサービスの実証を開始いたしました。

 近年、オフィスビルでは、テナントニーズが多様化し、フリーアドレスやサードプレイス※2といったエリアを活用した働き方の変化に伴い、知的生産性の向上やウェルネスへの対応が求められています。働く人の快適性と利便性の向上には、個々の状況やニーズを汲み取った適切なサポートが重要となるため、室内において個人の所在位置を高精度に特定できる技術の導入が必須となります。
 当社は、2010年にエリア内での人の在席状況を高精度に識別できる検知技術T-Zone Saverを開発し、空調・照明制御と連動させることで室内の快適性と省エネ性を両立させる技術としてこれまで多くの建物に導入してきました。
 この度、T-Zone Saverと個人を特定できる技術であるBluetoothを用いたIoTプラットフォーム「EXBeacon」※3から得られる測位情報を組み合わせ、人の所在位置の情報だけでなく、個人の特定も高精度に行うアルゴリズムを早稲田大学先進理工学部の林泰弘研究室の協力の基に共同で開発し、新たに「T-Zone Saver Connected」として機能を拡張させました。本技術の適用により、オフィスで働く人の様々な状況に即した「好みに応じた空間の提供」などの快適なサービス提供が可能となります。

 本技術の特長は以下の通りです。(図1、図2参照)

  1. 1

    「どこに(在/不在)」、「誰が(個人ID)」を高精度に検知
    高い所在位置検出精度をもつT-Zone Saverと、EXBeaconによる個人の所在位置検知機能を併用し、各々の特長を組み合わせることで、高精度の人検知アルゴリズム(約1.8m×1.8mの範囲で高精度に個人を特定)を実現しています。その結果、会議などを招集する際にオフィス内での在/不在を確認する「居場所のリアルタイム検索」や、「好みに応じた空間(空調・照明)の提供」(同一空間に複数人が在所する場合には、各人の平均値を用いるなど設定の調整が可能)などのサービスが可能となります。

  2. 2

    IoTプラットフォームとしての活用が可能
    本技術は、EXBeacon を併用することで、Bluetooth通信によるIoT専用のネットワークを容易に構築することができます。人の所在に応じた空調・照明の制御や人の位置情報を連携させた上記サービスへの適用だけでなく、オフィス内のモノの位置や温湿度など環境センサからのセンシング情報など、様々なデータを一元的に収集することができるIoTデータプラットフォームとしても活用が可能となります。上記の機能を備えた本技術は、当社技術センターZEB実証棟のリニューアルに合わせて導入されており、本年2月よりサービスの実用化を視野に入れた実証を開始いたしました。

 今後、当社は、働く人の生産性や満足度向上に繋がるワークプレイス環境向上を実現する基礎技術として本技術の建物への適用を進め、得られたデータの活用や分析を通してユーザー主体の技術確立に向けてフィードバックさせることで、さらに使いやすいスマートオフィスの実現を目指してまいります。

図1 T-Zone Saver Connectedの特徴
図1 T-Zone Saver Connectedの特徴
図2 実証予定のサービス例
図2 実証予定のサービス例
  1. ※1

    T-Zone Saver:
    2010年に株式会社東光高岳と共同開発した当社オリジナルの人検知システム。従来の人感センサとは異なり、熱感知方式により人の所在を正確に判断し、空調・照明の制御に活用します。

  2. ※2

    サードプレイス:
    都市生活者には三つの“居場所”が必要だといわれており、第一の場所(ファーストプレイス)が「家」、第二の場所(セカンドプレイス)が「職場」、そしてその二つの中間地点の位置付けにある第三の場所が「サードプレイス」と呼ばれています。

  3. ※3

    EXBeacon:
    株式会社WHEREが開発したメッシュネットワーク「WHERE mesh」により構成されるIoT専用LAN。

  4.  

    Bluetooth®は⽶国Bluetooth SIG,Inc.の登録商標です。
    EXBeaconは株式会社WHEREの登録商標です。