京急グループ本社が「CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証」最高ランクの「Sランク」を取得
健康性・快適性、知的生産性向上に寄与するオフィスビルを評価
2019年11月29日
大成建設株式会社
大成建設株式会社(社長︓村田誉之)は、京浜急行電鉄株式会社(社長:原田一之)を事業主とする「京急グループ本社」※1(2019年8月竣工)において、「CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証」※2の5段階のうちの最高位である「Sランク」を取得しました。※3
CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証は、一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構が2019年春から認証を開始した、建物利用者の健康性・快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能および取り組みを評価するツールです。
「京急グループ本社」においては、京浜急行電鉄とグループ会社の計11社が入居する中、会社や部門を超えてコミュニケーションを誘発する様々なオープンスペースを多数配置し、知的生産性向上に寄与する仕組みづくりに加え、日の入る明るいウェルネス階段やオフィス内専用階段を設けました。今回の認証取得では、建物内で執務するワーカーの健康性・快適性に直接的に影響を与える要素だけでなく、知的生産性の向上に資する要因や、安全・安心に関する性能および運用面についても評価されました。
今後、当社は、健康性・快適性の維持・増進を支援し、知的生産性の向上を意識した空間づくりにより、オフィスビルや研究施設をはじめ様々な用途の建築物において、人に優しく、働きやすいオフィス環境を提供してまいります。
本建物に採用した設計上の配慮項目は、下記のとおりです。
総合 |
「海にひらき、空高く羽ばたく」を外観デザインコンセプトとし、コミュニケーションを誘発するようなオープンスペースを兼ね備えた知的生産性の高い執務エリアとしている。 |
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Qw1 健康性・快適性 |
・柱がなく開放的な執務空間が自由度の高いプランニングを可能としている。 |
Qw2 利便性 |
・インタラクティブエリアやオープンパントリーを設け、会話を誘発するような空間を設えている。 ・打合せ内容に応じた複数の形式のオープンスペースを計画している。 |
Qw3 安全・安心 |
・建築基準法の1.5倍以上の耐震性能を有している。 ・免震装置を導入している。 ・全面的にF☆☆☆☆の材料を使用している。 |
Qw4 運営管理 |
・防汚性に配慮した材料の使用、壁掛式便器の採用等。 ・主要なフロア各階にAEDを設置する計画としている。 ・入居者に対する満足度調査を実施する計画としている。 |
Qw5 プログラム |
・産業医等によるサポートや、独自のメンタルヘルス対策を行っている。 ・業務管理に関する社内インフラが整備されている。 ・部活動への支援等健康増進プログラムを策定している。 |
- ※1 建物概要
建物名称 京急グループ本社 建設地 神奈川県横浜市西区高島一丁目2番8 階数 地下1階、地上18階、塔屋1階 発注者 京浜急行電鉄株式会社 施工 大成・京急建設JV 設計 大成建設株式会社一級建築士事務所 延床面積 25,831.99m2 工期 2017年7月~2019年8月
- ※2
認証タイプには、「CASBEE-ウェルネスオフィス認証」と「CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証」の2種類があり、本建物は「CASBEE-ウェルネスオフィス」と「CASBEE-建築」の評価を合わせて取得する「CASBEE-スマートウェルネスオフィス認証」での認証取得となる。
- ※3
2019年11月28日に先行認証されたのは全国で10件で、Sランクはうち5件となる。