ウェルネスサポートシステムの開発に着手

バイタルデータをリアルタイムに計測・分析し、健康促進と生産性向上を支援

2019年5月15日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田 誉之)は、株式会社カネカ(社長:角倉 護)、株式会社コルラボ(社長:中村 俊)と共同で、オフィスで働く人のバイタルデータ(心拍などの生体情報)をリアルタイムに計測・分析し、適正な身体状態に導くことで、健康促進と生産性向上を支援するツールであるウェルネスサポートシステムの開発に着手しました。

 近年、働き方改革の推進に伴い、働く人の健康促進と生産性向上は重要な要素となっています。これまで個々の健康や体調の変化などをリアルタイムに把握・管理することは困難であり、働く人にとって快適で効果的な環境の整備や改善につながりにくいという課題がありました。
 そこで、当社は、働く人のバイタルデータを机上などに設置したセンサーを用いて身体状態の把握、分析を行い、個々の身体状態に応じた空調・照明など室内環境の制御や、個人端末で分析結果を見える化し、集中やリラックスなどの行動を促すことで、よりよい身体状態に導き、健康促進と生産性向上を支援するためのシステム開発に着手しました。

 本システムで構築を目指す項目の特徴は以下のとおりです。

  1. 1リアルタイムにバイタルセンシングを実施
    バイタルセンサーを用いて、リアルタイムに生体情報を計測するため、働く人が特別な操作を行う必要がなく、ストレスフリーで計測することが可能となります。
  2. 2個々の身体状態を把握、分析
    バイタルセンサーの計測結果から、疲れすぎ、緊張しすぎ、緩みすぎなどの身体状態を把握、分析することが可能となります。
  3. 3身体状態に応じた室内環境の制御と適正な行動への誘導
    身体状態の分析結果をパソコンなど端末画面に表示し、働く人への「気づき」を提供するとともに、空調・照明などの室内環境の制御や、集中やリラックスを促す多様なワークスペースの選択、運動・休憩などの行動を誘導することが可能となります。
  4. 4取得データを有効活用
    個々の身体状態と室内環境制御、適正行動への誘導などの各種データを働く人のセルフチェックに役立てるほか、職場全体における健康環境の傾向把握に適用します。また、オフィスの設計ノウハウにフィードバックすることで、より効果的な健康促進と生産性向上のための環境整備や改善が可能となります。

 今後、当社は、オフィスをはじめ販売店舗や工場など様々な施設に対応したウェルネスサポートシステムの提供により、働く人にとって快適な職場環境や適正な行動への誘導を実現すべく、本システムの基本機能の開発と実証に取り組んでまいります。

【リアルタイムバイタルセンシング・分析による環境制御・「気づき」の提供イメージ】
【リアルタイムバイタルセンシング・分析による環境制御・「気づき」の提供イメージ】
【環境制御・行動への誘導により適正な身体状態へ導くイメージ】
【環境制御・行動への誘導により適正な身体状態へ導くイメージ】