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CLT構造による国内最大級の建築空間「T-WOOD® SPACE」を構築

木造架構を用いて省人化・省力化、短工期施工を実現

2019年4月15日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、この度同社技術センター(神奈川県横浜市戸塚区)に、CLT※1構造による国内最大級の建築空間「T-WOOD SPACE」(写真1参照)を構築しました。また、新規に開発した接合部(写真2参照)を備えたCLTパネルを組み合わせ、現地での部材間の接合作業等の省人化・省力化と短時間で組立可能な施工法を確立し、木造架構をそのまま意匠に活かした大空間建物を実現しました。

 近年、政府は低炭素社会の実現や循環型建築材料である木材利用の活性化を目的として、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(平成22年)」を施行し、国産木材の利用を促進しています。木材の使用用途としては、特に建築構造部材への利用が木材の需要拡大に大きく貢献できるため、住宅だけでなく事務所、教育施設、商業施設等の中・大規模建築物の木造化など様々な活用が検討されています。

 このような背景から、当社は、国内で供給可能な国産スギCLTパネルを用いて、スパン9.5m×高さ9m×奥行42mの国内最大級の建築空間「T-WOOD SPACE」を構築しました。

 この度、技術センターに構築した建屋の特徴は以下のとおりです。

  1. 1CLT構造を用いた建築空間
    一枚あたり長さ約9m×幅2.45m×厚さ0.21mのCLTパネル3枚を1ユニットとして門型を形成し、そのユニットを連結した木造架構により、国内最大級の柱や梁のない軽快かつダイナミックな建築空間を構築しており、様々な用途の施設に適用可能です。
  2. 2省人化・省力化に配慮した短工期施工法
    単純な部材構成と新規に開発した接合部を備えた木造架構を用いて、現地への搬入直後からプッシュアップ施工(図1参照)などによる組み立てが可能となり、部材間の接合作業等の省人化・省力化を実現しています。1/2スケールのモックアップを用いたプッシュアップ施工実験でも、その実現性を確認し、省人化・省力化に配慮した短工期での施工法を検証しました。
  3. 3意匠性に優れた魅せる木質空間
    CLTパネルをそのままの状態で仕上げとして採用することで、木の表情や構造形式を見せる意匠性の高いデザインを実現しています。

 今後、当社は本技術を短工期や意匠性が求められる空間に適用することで、国産木材の利用を推進するとともに、木質材料の特徴を活かした様々な建築物の実現に向け、積極的に提案してまいります。

写真1 CLT構造を用いた建屋「T-WOOD Space」
写真1 CLT構造を用いた建屋「T-WOOD SPACE」
写真2 CLT構造 接合部
写真2 CLT構造 接合部
図1 省力化・省人化に配慮したプッシュアップ施工法
図1 省力化・省人化に配慮したプッシュアップ施工法
  1. ※1CLT(Cross Laminated Timber):ラミナ(CLTや集成材を構成する材木から切り出した一定サイズの木の板)を、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料