「採光」と「遮光」を同時に行う新型ブラインド
『T-Light Blind』を開発

特殊スラットで太陽高度の変化に対応し、室奥まで明るい光環境を実現

2017年8月31日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、「採光」と「遮光」を同時に行う、新しいブラインド『T-Light Blind』を開発しました。
 『T-Light Blind』は、特殊なスラットで太陽高度の変化に対応し、窓面に設置するだけで、室内の奥まった場所にも良好な光環境を提供する「採光部」を上部に、一般ブラインドと同様の「遮光部」を下部に配置した一体型ブラインドです。

 一般的に、窓面近くで執務や作業を行う際に、太陽光による「眩しさ」や「暑さ」を遮るために、ブラインドを閉めて遮光します。そのため、部屋全体が暗くなり、晴天日でも照明を点灯することがほとんどでした。また、ブラインドを開けて採光しても、室内の奥まで光が届かず、自然採光による省エネ効果や快適感を得ることができませんでした。
 そこで当社は、これまで培ってきた採光装置に関するノウハウを生かし、「遮光部」で日射を遮りつつ、同時に「採光部」から奥行15m程度の天井面へ連続的に太陽光を導き、室内の奥まった空間まで明るくすることができる、新しいブラインド『T-Light Blind』を開発しました。

『T-Light Blind』の特徴は以下のとおりです。

  1. 1本ブラインドを窓面に設置するだけで、同時に採光・遮光効果が得られ、様々な用途の室内空間に適用できます。
  2. 2「採光部」は、表裏で異なる反射特性を持つ独自形状の特殊なスラット(羽)を採用しており、窓面に設置するだけで太陽高度の変化に柔軟に対応し、スラット角度を電気的に制御することなく、太陽光を安定的に室奥の天井面へ導くことができます。また、光は主に天井方向へ照射されるため、利用者は眩しさを感じることがありません。
  3. 3一般ブラインドと同様に簡単に設置でき、手動により容易に開閉できる構造で、特別な建築工事や電気的な駆動装置および電気設備工事が不要なため、一般的な電動式採光ブラインドと比べ安価となります。

 今後、当社では、オフィス空間に限らず、病院、学校、工場等など様々な用途の建物の新築・リニューアル案件に対して本ブラインドを提案し、省エネルギーで快適な空間の実現に向け、積極的に展開してまいります。

「採光」と「遮光」を同時に行う新型ブラインド『T-Light Blind』を開発
「採光」と「遮光」を同時に行う新型ブラインド『T-Light Blind』を開発