両端プレート定着型せん断補強鉄筋
『I-Head-bar』を開発

−Head-bar®の用途拡大へ−

2015年2月19日
大成建設株式会社
ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内 隆司)とブイ・エス・エル・ジャパン株式会社(社長:加々美 修一)は、コンクリートの補強技術として、両端に設置した矩形(長方形)プレートの向きを自由に設定できる両端プレート定着型せん断補強鉄筋『I-Head-bar』を開発しました。従来のプレート定着型せん断補強鉄筋Head-barにこのタイプが加わることにより、せん断補強鉄筋のラインナップが充実し、過密配筋を含め各種構造物の様々な施工条件に対応し、更なる施工性の向上と省力化が可能となります。

 今回開発したI-Head-barは、円形プレートよりもサイズの小さい矩形プレートを用いるため、過密配筋への対応が可能となります。また、両端の矩形プレートの向きを同じ向きや45度、90度などにずらすことができるため、過密で複雑な配筋状況でも確実に設置でき、施工性が向上します。
さらに、工場製作するため、現場での鉄筋の曲げ加工が不要になり、施工の省力化にもつながります。

 これまでHead-barの使用本数は既に3,000万本に達しており、今後I-Head-barがラインナップに加わることで、特に過密配筋の構造物施工など更なる用途拡大を図り、より短工期で高品質かつ耐震性の高いコンクリート構造物の建設に適用していきます。

両端プレート定着型せん断補強鉄筋『I-Head-bar』を開発
  • Head-bar:
    鉄筋の先端にプレートを高速回転させ摩擦熱を利用して圧接したプレート定着型せん断補強鉄筋。主筋と直角に配置し、コンクリートの補強に用いる。Head-barは、(1)片端矩形プレート・片端フックまたは(2)片端矩形プレート・片端円形プレートの形状で適用している。
両端プレート定着型せん断補強鉄筋『I-Head-bar』を開発