速硬化性に優れ、低臭で高耐久性の塗り床材
『T-Coat Quick』

〜短時間施工、臭気対策を求める食品工場などの改修工事に〜

2014年3月19日
大成建設株式会社
アイカ工業株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内隆司、東京都新宿区)とアイカ工業株式会社(社長:小野勇治、愛知県清須市)は、改修工事用屋内塗り床材「T-Coat Quick」を共同開発いたしました。
「T-Coat Quick」は速硬化性に優れ、低臭、高耐久性であるため、食品工場をはじめとする、稼動を長時間停止することが困難で、臭気に配慮が必要なさまざまな建物の改修工事における塗り床材料として、顧客のニーズに応えてまいります。

 食品工場や医薬品工場などの建物の塗り床は、使用環境が過酷で劣化が早いため、定期的な補修が必要です。しかし、これらの工場は連続稼働している場合が多く、補修のために長時間稼動を停止することが困難なため、短時間で耐久性の高い施工が要求されます。
また、食料品などを扱う場合、生産品に塗り床材の臭気が僅かでも移らないことも条件となります。
そのため、これらの工場の改修工事では、「短時間施工性」「低臭性」「高耐久性」の全ての条件を満たす塗り床材が求められます。
既存材料にもこれらを満たす材料はあるのですが、今回開発しました「T-Coat Quick」は、水性硬質ウレタン樹脂の硬化反応を最適にコントロールして材料設計することにより、これまで実現できなかった「冬場の硬化時間短縮」を実現したこと、臭気をさらに抑えたこと(注1)などが特徴です。
一方で、コストは水性硬質ウレタン樹脂を使用した在来品と同等となっています。

短時間施工性

硬化速度が極めて速く、また他の塗り床材と異なり塗布も1工程で済むことから、最小限の工場の稼働停止で塗り床材の改修工事を行うことが可能となります。例えば夜7時に工場を停止し、翌朝8時には改修を終え工場を再稼働することも可能です。(注1)
特に今回、気温の低い冬場も短時間施工が可能となったことから、稼動停止の可能性が高い年末年始を利用することもでき、改修の可能性が大きく広がります。

低臭性

主要材料である水性硬質ウレタン樹脂は水性の材料であるため臭気も少なく、施工後間もない期間に製品に臭いが移るといった異臭トラブルのリスクを低減することが可能です。「T-Coat Quick」は同素材の在来品に比して、発生ガスで10%低減し更なる低臭性を実現しました。(注2)
また、臭気が少ないことと共に、ホルムアルデヒド放散等級区分は最高ランク「F☆☆☆☆」の認定(社団法人 日本塗料工業会)を受けております。

高耐久性

耐衝撃性、耐摩耗性、耐熱性にもすぐれているため、フォークリフトなどが頻繁に通る工場や熱水を頻繁に流す食品工場や厨房などにも適した、高付加価値な材料となっています。

 これらのメリットを有する「T-Coat Quick」により、当社は今後も顧客の求める高度なニーズに応えてまいります。

  1. 注1下地の状態と施工面積による。
  2. 注2従来品との比較実験による結果。
速硬化性に優れ、低臭で高耐久性の塗り床材『T-Coat Quick』
速硬化性に優れ、低臭で高耐久性の塗り床材『T-Coat Quick』
お問い合わせ先
大成建設株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 広報室 TEL.03-5381-5011(ダイヤルイン)
アイカ工業株式会社 総合企画部 広報・IRグループ TEL.052-409-8088(ダイヤルイン)