シンガポール地下鉄トムソン線建設工事T226工区を受注

−既存トンネル直下に地下鉄構造物を構築−

2014年3月6日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内隆司)は、シンガポールにおいて、地下鉄トムソン線建設工事T226工区を受注しました。
本工事は、駅舎および地下連絡通路および鉄道トンネルなどを施工するもので、既存線に配慮する難易度の高い工事となっております。

 トムソン線はシンガポールを南北に縦断する地下鉄新設工事(全長30km、22駅)であり、全体が25工区に分割発注されています。当社が受注したT226工区は、すでに供用開始している環状線(サークルライン)及び南北線(ノースサウスライン)の既存駅である「マリーナ・ベイ駅」に接続するトムソン線の地下駅舎を建設する工事です。
駅舎部の掘削深さが地下約40mと深い他、既存の地下鉄(環状線・南北線)のトンネル構造物が交差している直下に新たなトンネルを建設するため、既存のトンネルをアンダーピニング(注1)する必要があるなど、高度な技術が求められる工事です。

工事概要
工事名称 シンガポール地下鉄トムソン線建設工事T226工区
施工場所 シンガポール南部 マリーナ・ベイ駅付近
発注者 シンガポール政府 陸上交通庁(LTA)
設計コンサルタント Arup Singapore Pte.Ltd
施工者 大成建設株式会社
工事価格 約334億円
工期 2014年2月〜2020年12月(約6年10ヶ月)
施設概要
  • マリーナ・ベイ駅:延長222.5m×幅37.5m×深さ39.5m
  • 地下連絡通路(延長37m)および鉄道トンネル(37m×2本)
  • シールド発進立坑工事(T225工区用)
マリーナベイ駅 地上エントランスイメージ
マリーナベイ駅 駅構内イメージ
  1. 注1既存の構造物をそのまま活用しながら、その近接した空間や真下の地下空間に新設構造物を建設する技術。