水質保全技術『アクアトープ』がエコプロダクツ大賞
優秀賞を受賞

—エネルギーと水量の低減や環境教育への使用が評価—

2013年12月16日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(代表取締役社長山内 隆司)と日本植生株式会社(代表取締役社長柴田明典)が共同で開発した、自然由来の吸着材を用いた水質保全システム『アクアトープ』が、今般、第10回エコプロダクツ大賞 エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)を受賞しました。

 「エコプロダクツ大賞」は環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービスを表彰することを通じて、供給者である企業等の取り組みを支援し、わが国におけるエコプロダクツのさらなる普及を図ることを目的に2004年から実施されているものです。

 今回受賞したシステムは、自然由来の原料から製作した吸着材を用いて栄養塩除去を行うことで、生態系に配慮しながら都市部の池などで見られる藻類の大量発生を抑制して水質保全を図るものです。
従来、除去が難しかった硝酸イオンを安価に効率良く吸着する新しい吸着材(以下、機能炭)を開発し、これを用いた吸着槽と水生植物を導入することで、良好な景観と生態系保全の両立を図るシステムとなっています。
この機能炭は、今まで焼却などの処分をされていたコーヒー抽出後の豆を特殊加工したもので、使用後は池周辺の緑地に散布することで肥料としての循環利用が可能となります。本技術は武蔵野大学有明キャンパス(東京都江東区有明)内のビオトープに適用し、適用後も同大学環境学部が実地教育として行うモニタリングや維持管理等を共働で行っています。
今後需要が予想される都市域における「生態系に配慮した水辺空間」やその周辺の豊かな緑地空間の創造等へ積極的に提案してまいります。

水質保全技術『アクアトープ』がエコプロダクツ大賞 優秀賞を受賞