リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰で国土交通大臣賞受賞

—地下鉄東西線荒井車庫工区(その3)土木工事—

2013年11月1日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内隆司)はこの度、リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰にて、国土交通大臣賞を受賞しました。対象となった作業所は、大成建設・岩田地崎建設・深松組共同企業体 地下鉄東西線荒井車庫工区(その3)土木工事です。

本表彰は、リデュース・リユース・リサイクル推進協議会が、3R(リデュース:発生抑制、リユース:再使用、リサイクル:再生利用)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人、グループ、学校、事業所、地方公共団体等を表彰することにより、これらの活動を奨励し、循環型社会の形成推進を図ることを目的としています。

今回対象となった工事は地下鉄車庫の建設であり、軟弱地盤の改良、開削トンネルと擁壁の構築、集中豪雨時の冠水を防ぐ盛土を施工しました。従来であれば地盤改良や地中連続壁の施工に伴い大量の汚泥処理が必要となる工事でしたが、当工事では下記の対応を行うことにより総合的に汚泥削減等の3Rに取り組み、高い評価を得ています。

  1. 1スラリー揺動撹拌工法「WILL工法」の採用による汚泥発生量の削減
    地表面から1〜2mの深さまでの地盤改良は、スラリー状(泥状)にしたセメントと地盤を特殊な攪拌翼で直接撹拌する「WILL工法」を採用した。これにより掘削時に湧出する濁水の処理に伴う汚泥をなくし、セメントの粉じん発生を抑制した。
  2. 2余剰汚泥低減工法「新GSS工法」の採用による汚泥再利用とリサイクル材活用
    開削トンネルを建設する前に地下に構築する壁(地中連続壁)の施工には、施工時に発生する泥土をふるい分けて再利用できる工法「新GSS工法」を採用し、発生した泥土の一部を材料として再利用することにより汚泥の発生量を43%削減した。
  3. 3自走式土質改良機の採用による現地発生土の有効利用
    開削トンネル施工に伴い発生する土砂や他工区から受け入れた残土は、自走式土質改良機による改良を行い、盛土材として有効利用した。自走式土質改良機の採用によりセメントの使用量を970トン削減し、セメントの粉じん発生を抑制した。
  4. 4資材の削減、排水の再利用、分別の徹底

 今回の受賞を受け、大成建設は今後も3R運動に積極的に取り組み、大成建設のグループ理念である「人がいきいきとする環境を創造する」活動を実践していきます。

リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰で国土交通大臣賞受賞