エコプレスパック(可燃物特殊圧縮袋)を使用した可燃物減容化技術

〜除染事業で発生する大量の落葉、枝葉、草などの可燃物を3分の1〜2分の1に減容〜

2013年8月27日

大成建設株式会社
株式会社ニッピ
中本パックス株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内隆司)は、株式会社ニッピ(社長:伊藤隆男)及び中本パックス株式会社(社長:中本高志)と共同で、除染事業で発生する大量の落葉、枝葉、草などの可燃物を3分の1〜2分の1に減容するエコプレスパック(可燃物特殊圧縮袋)を使用した可燃物減容化技術を開発し、当社が携わる複数の除染事業において活用を開始しています。

開発の背景

 現在、除染事業では大量の落葉、枝葉、草等の可燃物を集積し、フレキシブルコンテナ(容量約1m3)とよばれる大型土のう袋に収容し、これを仮置場等で保管しています。仮置場等を確保するうえで、周辺住民との合意形成が不可欠であり、できる限り、設置面積をコンパクトにすることが求められています。そこで、除染事業で発生する大量の落葉、枝葉、草等の可燃物を、圧縮袋を用いて吸引圧縮する減容化技術の開発に着手しました。

技術の概要

 既存の圧縮袋を使用して減容すると、圧縮時に掃除機の先端が落葉等で目詰まりを起こしたり、枝により圧縮袋が破れるなどの問題がありました。また、仮置場周辺で可燃物から発生する臭気の問題が顕在化してきました。
これらの問題を解決するために、圧縮時に落葉等が目詰まりしない特殊ノズル及び枝等により破れにくく、臭気を抑制するバリア機能が付いたエコプレスパック(可燃物特殊圧縮袋)を開発し実用化に成功しました(特許出願済)。

減容方法

 特殊圧縮袋をフレキシブルコンテナ内に設置します。
落葉等を特殊圧縮袋内に投入後、特殊ノズル及び掃除機(出力1kw相当)により吸引圧縮します。
同様の作業を繰り返し、フレキシブルコンテナ内を満杯にします。

メリット

  • 可燃物から発生する臭気をシャットアウトします。
  • 減容化により、仮置場等の必要面積が3分の1〜2分の1になります。
  • 将来の仮置場から中間貯蔵施設への運搬に係るコストの削減及び運搬時の交通渋滞の緩和が期待されます。
エコプレスパック(可燃物特殊圧縮袋)