「住宅事業戦略」をグループとして再構築

〜グループの一体的取組みによる住宅事業の収益力強化〜

2013年1月21日
大成建設株式会社

 大成建設株式会社(社長:山内隆司)は、住宅事業に関してグループ内各社と一体的な取り組みをより強化・促進し、大成建設グループ全体として住宅事業分野における優位性及びシナジー効果を一層発揮することを目的に、グループの「住宅事業戦略」を再構築します。
大成建設グループには、大成建設をはじめ、大成有楽不動産(株)、大成ユーレック(株)、大成建設ハウジング(株)等住宅関連を事業にもつ複数の会社が存在し、今までもグループ経営の観点から緊密な連携をもって事業を行なっていますが、今般、グループのもつ技術力や商品力、そして長年の実績やノウハウ等のグループ総合力をより一層効果的に発揮するために取り組み体制の強化・効率化を図ることとしました。そのことにより住宅事業領域におけるグループの収益力拡大を目指します。

背景

東日本大震災後、住宅について安心・安全へ消費者ニーズが一層高まり、今後コンクリート住宅市場が拡大する可能性があります。加えて、省エネや地球環境の負担軽減への必然的な流れ、ライフスタイルの多様性等々が、住宅に対する考え方に大きな変化をもたらしています。また、スクラップ・アンド・ビルドからストック化社会への移行や少子高齢化の進展は、個人的な対応というよりも社会的な対応を迫られつつあり、住宅業界を取り巻く市場環境は大きな転換期を迎えています。
大成建設グループは、建物ライフサイクルの「計画から維持管理まで」をグループ内で全て対応可能です。特に高層・中高層のマンションから戸建住宅までフルラインアップでコンクリート系住宅のメニューを取り揃えているという「強み」を有し、各社がその分野で長い歴史を重ねてきています。
こうした「強み」を活かして、グループ各社が取り組んできた住宅事業を一体的に取り組む事業として位置づけ体制を再構築し、グループ内の「住まいづくり」について一体的で高度な連携を実現して、ゼネコンならではの様々な高付加価値あるいは先進的技術を全面的に提供することで、これまで以上に良好な社会生活の形成に寄与できるものと考えます。

一体的な住宅事業の概要

当社、大成有楽不動産(株)、大成ユーレック(株)、大成建設ハウジング(株)が担当する「計画」、「施工」、「販売」、「技術、」「調達」などについて可能な限り一元的に実施することを考えています。

主な実施事項

  1. 1木造密集地域等へのコンクリート住宅の展開強化
  2. 2老朽化団地等の建替事業への取り組み強化
  3. 3大成建設が事業主の「新ブランド」マンションの展開
  4. 4「住まいの相談室」の設置 〜 住宅全般についてグループで一元的対応が可能
  5. 5「Taisei Quality」活動のグループ展開による品質管理の確保と向上
  6. 6購買情報、生産施設(PC工場)、技術開発のグループ一体運営