繊維補強鉄筋コンクリート製セグメントの
設計・製作技術を確立
〜 土木学会『技術評価証』を取得 〜
2010年5月18日
大成建設株式会社
大成建設(株)(社長:山内隆司)は、このたび繊維補強鉄筋コンクリートを用いたセグメントの設計・製作技術を確立し、(社)土木学会から繊維補強鉄筋コンクリート製セグメントに関するはじめての技術評価証を取得しました。
トンネルなどシールド工事の壁面に使用されるコンクリート部材のセグメントは、従来より鉄筋コンクリート製が主流ですが、施工時に剥離や角欠けが生じることが多くありました。その対応策の一つとして近年、鉄筋コンクリートの中に鋼繊維を入れて補強する繊維補強鉄筋コンクリート製セグメントが、採用されるようになってきました。
当社では、この繊維補強鉄筋コンクリート製セグメントに関し、鋼繊維と有機繊維とを混入した新しい設計・製造方法を確立。多くの実証実験と解析検討を重ね、鉄筋の配置が省略でき、耐火性も高められることを検証しました。
このたび、この成果を体系的に整理し、「繊維補強鉄筋コンクリート製セグメントの設計・製作マニュアル」として纏め、土木学会より技術評価証を受けました。この技術評価証は、土木学会が社会のニーズに適合した技術を正統に評価し、国内外で研究開発された技術の実工事への普及発展を図り、また、工事の品質向上に関る技術提案について発注者機関等が的確に判断する際の根拠となるもので、今後、本マニュアルは土木学会より一般に公開されます。
当社は、本マニュアルを広く活用して、合理的で経済的な新工法として繊維補強鉄筋コンクリート製セグメントの普及を目指すとともに、シールド工事への積極的な技術提案を進めていきます。
以上