「ギャルリー・タイセイ 15年のル・コルビュジエへの眼差し」展 開催

—大成建設ギャルリー・タイセイ 開設15周年—

2007年11月28日
大成建設株式会社

 大成建設(株)(社長・山内隆司)の常設ギャラリーGalerie Taiseiでは、12月3日(月)から、2008年6月20日(金)まで「ギャルリー・タイセイ 15年のル・コルビュジエへの眼差し」展を開催いたします。

この秋、大成建設ギャルリー・タイセイは開設15周年を迎えました。同時に、今年は20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエ(1887~1965)の生誕120周年にあたります。大成建設ギャルリー・タイセイは15年間の活動を通して、ル・コルビュジエの多分野にわたる業績を紹介することで、多くのかたにル・コルビュジエに興味を持っていただく機会を提供することができたのではないかと自負しております。
今回、大成建設ギャルリー・タイセイでは、所蔵する独創的なル・コルビュジエの造形作品や建築作品を、大成建設ギャルリー・タイセイの独自の展示思想により3部構成でご紹介して参ります。

この機会に、ル・コルビュジエの魅力を再確認し、大成建設ギャルリー・タイセイの活動にご理解をいただき、今後の展開に期待を寄せていただければ幸いに存じます。

展覧会名 「ギャルリー・タイセイ 15年のル・コルビュジエへの眼差し」
会場 大成建設ギャルリー・タイセイ
〒163-0606 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル17F
TEL.03-5381-5510 E-mail galerie@pub.taisei.co.jp
会期 2007年12月3日~2008年6月20日
第1部 画家ル・コルビュジエ——— 2007年12月3日~2008年2月8日
(1) 12/3~12/14、 (2) 12/17~1/11、 (3) 1/15~1/25、 (4) 1/28~2/8
所蔵しているル・コルビュジエの絵画、彫刻などを、毎回20~30点程度ずつ紹介
第2部 絵画と建築 諸芸術の統合——— 2008年2月18日~2008年4月11日
多彩な活動を、色彩、比例などのキーワードをもとに、様々な角度から検証する
第3部 ル・コルビュジエの建築とひろがり—— 2008年4月21日~2008年6月20日
ル・コルビュジエの建築と、弟子たちやモダニズムの建築家たちの作品を紹介
開館時間 10時~17時
休館日 土日祝日、12月27日~1月6日、展示替え期間は休館
入場料 無料
主催 大成建設ギャルリー・タイセイ
後援 社団法人東京建築士会
関連イベント シンポジウムを開催(2008年2月 詳細は後日ご連絡します)

展示内容

第1部:画家ル・コルビュジエ

大成建設ギャルリー・タイセイは、1992年の開設以来、所蔵するコレクションを公開し、ル・コルビュジエの絵画の解釈を行うことで、彼の絵画の重要性を示してきました。
今回は、所蔵作品全体の中から、作品の変化、時代ごとの特徴が良く分かる作品を選び、2週間ごとに作品を替えながら展観します。

  1. 1空間の表現—20年代の、ピュリスムを中心にした作品を展示 20点程度
  2. 230年代の作品—人体の動きを感じさせる、素描ならではの軽快な表現 30点程度
  3. 330~40年代の作品—デフォルメがすすむ過程 コラージュによる表現 30点程度
  4. 4戦後の象徴的なモチーフ—翼のある一角獣、開いた手、牡牛など 30点程度

第2部:ル・コルビュジエの絵画と建築 諸芸術の統合

大成建設ギャルリー・タイセイでは、諸芸術の統合をめざしたル・コルビュジエを理解するために、彼の多彩な活動を様々な切り口から考察する展覧会を開催しつづけてきました。
今回は、いくつかのキイワードで会場を構成し、建築、絵画、彫刻を関連付けて紹介します。

  • スケッチから建築へ—コルの手帖と対応する建築作品
  • 色彩—絵画における色の変化、ザルブラ社の色見本、建築におけるポリクロミー
  • 例、バランス—こだわった構図、ファサード、モデュロール、ユニテなど
  • 線、ボリューム—20年代の住宅と絵画、女性の絵画、彫刻、戦後の建築と絵画
  • 絵画10点程度展示、対応する建築は写真や模型、映像資料などで紹介

第3部:ル・コルビュジエの建築とそのひろがり

大成建設ギャルリー・タイセイは、ル・コルビュジエのさまざまな建築作品紹介し、を新しい視点や情報を提示してきただけでなく、ル・コルビュジエとつながりのある建築家の業績を紹介(吉阪隆正、レーモンドなど)することで、改めてル・コルビュジエについて考えるきっかけとした。
今回は、ル・コルビュジエの建築作品の建築史上での位置付けを示し、重要な建築作品をピックアップする。また、ル・コルビュジエの弟子たちの業績を紹介し、ル・コルビュジエの建築が及ぼした影響、広がりについて考える。

印刷物

ル・コルビュジエと大成建設ギャルリー・タイセイの15年間の記録とこれからについて
A5サイズ、64ページ 2008年2月刊行予定
執筆=鈴木恂氏ほか デザイン=矢萩喜従郎氏

参考 大成建設ギャルリー・タイセイ

 近代美術のコレクターとして著名であった故テオドール・アーレンバーグ氏が所蔵していたル・コルビュジエの素描、コラージュ類190点を、1990年に購入したのが大成建設ル・コルビュジエ・コレクションの始まり。その後、油彩、彫刻、版画集、写真、書籍などを収集し、現在にいたる。
大成建設ギャルリー・タイセイは、大成建設の社会貢献活動の柱として、1992年に、本社のある新宿センタービルにオープンして以来、ル・コルビュジエに関する展示を軸に、年4~5回の展覧会を実施している。