安全が確保される社会の実現に向けて

ポリシー&マネジメント

大成建設グループは、グループ行動指針に『地域社会とのコミュニケーション』を掲げ、業務の遂行に当たっては、騒音・振動・悪臭等の公害発生防止に努め、近隣住民・地域の生活環境の確保を図ることを明記しています。
大成建設は、2050年環境目標「TAISEI Green Target 2050」に、2050年目標として「安全が確保される社会の実現のため、環境リスクがゼロとなる価値の提供」を掲げています。この目標の達成のために、2030年に向けて「建設副産物の適正管理と環境関連法令順守による環境事故ゼロ」の継続を目指します。
当社では、これらの中長期目標の実現に向け、具体的なかつ定量的な単年度の環境目標とKPIを設定し、その進捗を確認しながら取り組んでいます。また、施工による環境へのインパクト抑制に努め、特に有害物質、汚染水の管理(工事排水等による水質汚濁の防止など)を重点管理事項として環境事故ゼロの継続を目指しています。

リスクと機会

建設工事中の環境汚染は周辺環境や社会への影響が大変大きく、環境関連法令の遵守は常に環境面における最重要課題です。
建設廃棄物の適正管理をはじめ、土壌汚染などに関する規制に対応した新技術の開発や適用、周辺環境への負荷を低減する工法の推進により、建設工事中の社会の環境リスク低減に貢献していきます。

体制と仕組み

環境マネジメントシステム(EMS)

大成建設は、国際規格ISO14001に基づいた環境マネジメントシステム(以下 EMS)を全社で運用しています。社長を委員長とする「環境委員会」を設置し、環境経営上重要な環境方針や環境目標、中長期目標、外部評価につながる環境に係る取り組みについて審議・決定を行っています。

作業所おけるリスク対策

本社・支店の環境部門が、作業所における環境法規制の遵守を社内監査する「作業所環境パトロール」を実施し、指摘に対しては是正と予防措置を講じて継続的改善を図っています。
作業所では「環境重点管理書」に基づき、社員及び専門工事会社を対象に環境教育を行っており、環境事故につながる事例の共有や、石綿やPCBなど有害化学物質の適正管理についての周知、汚染土壌などの適正管理及び浄化の推進などを通して、環境管理の重要性の理解や環境事故防止につなげています。
特に水資源の管理については「工事排水等による水質汚濁の防止」を重点管理事項として掲げ取り組んでいます。なお、2020年度に工事排水による環境法令違反は発生していません。

リスク対応策

種類 対応策(例)
騒音 コンクリート関連作業の夜間作業の苦情に対し近隣への早期連絡を実施
水質汚濁 起重機船からの燃料漏洩に対し吸着マットでの回収、再発防止策の実施
振動 工場内の重機作業の苦情に対し工場休業日での作業に変更
粉じん 工事による粉じんの苦情に対し、散水、シート設置等の対策を実施

建設作業所・事業所における苦情とその対応

大成建設では、作業所などに寄せられた環境に関する苦情に対し、適切な対応措置を講じるとともに、EMSの手順に従って、コミュニケーションシートによる記録・報告を行い、必要に応じて関連部門や全社への水平展開を図っています。
また、市民団体などから寄せられた意見にも適切に対応しています。

環境に関する主な苦情項目調査

安全が確保される社会の実現に向けた新技術の開発

LCA (ライフサイクル分析) の活用

建築物のLCA(ライフサイクルアセスメント)は、建物の建設から運用、解体までのライフサイクルにおける環境影響を統合評価することを目指した評価です。建築分野では、日本建築学会が建物のLCA指針を示しており、当社もこのツールを活用しています。大成建設は、建造物のライフサイクルを考えた計画・設計段階、新築やリニューアル・解体などの施工段階、竣工して発注者に引き渡してからの運用段階という長いライフサイクルにわたって、必要となる費用や、環境負荷を事前に予測し、最適な建物・設備を提案しています。

分解菌を用いた水処理プロセスの構築

1,4-ジオキサンは、化学産業での溶剤等として広く使われている化学物質ですが、現在では水質汚染の規制対象となっております。しかし、分解が難しい物質であるため、処理に要する環境負荷やコストが大きな課題でした。当社では、様々な環境から1,4-ジオキサン分解菌の探索を進め、極めて効率的に1,4-ジオキサンを分解できる新たな微生物を発見しました。
既に、この分解菌を用いた水処理プロセスを構築し、汚染地下水や工場排水での検証を完了しております。

環境配慮型解体工法『テコレップ-Lightシステム』の開発

超高層ビル解体の最新工法『テコレップLightシステム』を開発しました。テコレップシステムは、周辺環境に配慮しながら超高層ビルの解体を実現する環境配慮型解体工法によって生じる粉塵、騒音などの周辺環境への影響を最低限抑えながら、上層部からジャッキダウンによる降下を繰り返す工法です。
ユニット化した軽量屋根フレームユニットを使用することで、短期間で閉鎖空間を実現できるため、より短工期での解体工事が可能となっています。

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