コミュニティ参画・開発

社会貢献活動の推進

社会貢献活動の方針と体制

大成建設はグループ理念のもとグループ行動指針に「地域社会とのコミュニケーション」を掲げ、地域社会との良好な関係の構築に努めています。
また、2018年には「社会貢献方針」を定め「地域貢献」「環境保全」「学術・文化」を社会貢献の重点分野を特定するとともに、事業を通じた社会貢献を推進することでコミュニティの発展を支援しています。また、SDGs(持続可能な開発目標)に関連するマテリアリティの一つ「持続可能な社会の実現に向けた技術開発」を定め、社会的課題の解決に取り組み、広く社会に貢献する活動を推進しています。(一社)日本経済団体連合会(経団連)の1%クラブ、(公社)企業市民協議会(CBCC)、NGOケア・インターナショナル・ジャパンなどの外部団体とも協働し、持続的な社会の構築にも貢献しています。
これらの活動の結果、2019年度の社会貢献支出額は、約8億円となりました。

社会貢献の推進体制
社会貢献の推進体制

社会貢献活動支出額

(2019 年度)

単位 費⽤⽀出額
分野別内訳 地域貢献 百万円 495
環境保全 百万円 20
学術・⽂化 百万円 236
その他 百万円 77
合計 百万円 838
対経常利益率 % 0.6

重要取り組み分野と主な事例

地域貢献、環境保全、学術・文化を社会貢献活動の重点分野としています。

【地域貢献】【環境保全】
公益信託大成建設自然・歴史環境基金による助成

公益信託 大成建設自然・歴史環境基金は、1993年の設立から継続的に助成を行っています。
現在および将来の人類共通の財産である自然環境や、歴史的建造物等の保全に資する事業に助成することにより、これらを次世代に継承し、もって人類の健康で文化的な生活を確保することを目的としています。

25年間に毎年約1,500万円(延べ640件)の助成を実施しています。

【地域貢献】【学術・文化】
「大成建設外国人留学生奨学金」制度の設立

国内の少子高齢化による人口減少など、建設業の担い手不足が大きな課題となる中、日本との懸け橋として活躍する次世代建設技術者の人材育成をより一層強化することを目的に、国内の大学に在籍する私費外国人留学生に向けた奨学金制度を2017年3月に設立しました。

2020年度は、第三期生としてベトナム人留学生4名、マレーシア人留学生1名が選ばれ、本社(新宿センタービル)にて、奨学金受給証書授与式が行われました。

【学術・文化】
「一般財団法人 大成学術財団」の設立

大成建設は、2017年3月に「(一財)大成学術財団」を設立しました。グループ理念である「人がいきいきとする環境を創造する」を実現する研究者を支援するため、建築・土木・開発・エネルギー・環境・防災等に関する学術研究に助成し、次世代に向けた新たな技術開発や我が国の建設技術向上の一助となるよう取り組むとともに、学術研究の発展に寄与することを目的としています。

財団は、助成対象研究の公募を各年度1回ずつ実施しており、2017年度から2020年度公募までの4年度累計で270件の応募がありました。このうち49件を助成対象研究として選定し、約1億3,500万円の助成金を交付しています。2020年10月には、2018年度の助成対象となった10件の研究について、成果発表会を開催しました。発表会は一般にも公開し、研究成果が広く公表しています。

【学術・文化】
大成建設ギャルリー・タイセイの運営

世界⽂化遺産にも登録されたル・コルビュジエの建築や絵画作品を紹介するなど建設文化の普及を目的として1992年に設立しました。当社が所蔵する作品を、国立西洋美術館やルイ・ヴィトン財団美術館(パリ)で展示するなど、作品の貸出しや展覧会の企画協力などをしています。

また、ホームぺージでは、ル・コルビュジエが設計するも実現できなかった美術館計画案をもとにした3DCGによるバーチャル・ギャラリーを制作し、その空間の中で、彼の美術作品を鑑賞できるようにしました。ル・コルビュジエ以外の所蔵作品(マルク・シャガール、ドービニーなど)についても、展覧会への貸し出しを実施しています。

【地域貢献】【学術・文化】【環境保全】
事業を通じた地域コミュニティ発展の支援

西新宿に本社や拠点を置く、企業や大学など計18社で新宿副都心エリア環境改善委員会を設立し行政や地域と連携を深め、各種イベントを実施するなど、西新宿エリア全体の価値向上に貢献しています。

2018年4⽉にはまちの活性化やエリアブランド力形成を手掛ける「まちづくり推進室」を設立し、現在、札幌、仙台、広島、福岡といったエリアの課題解決、価値向上に向けた取り組みを計画し、エネルギー本部や環境本部など社内の関連部門やグループ会社と緊密に連携し、先導的なまちの創出を行う体制を構築しています。

【地域貢献】【環境保全】
木造住宅密集地域不燃化プロジェクトへの取り組み

東京都が推進する不燃化プロジェクトを支えるべく、2012年より大成有楽不動産㈱、大成ユーレック㈱、大成建設ハウジング㈱等のグループ会社の総力を挙げた取り組みを進めています。

都市の不燃化、耐震化を進め、災害に強いまちづくりを実現するための支援をするほか、品川区内の木造密集地域では、相談窓口や生活再建プランナーの運営を受託するなど、地域住民の方々と多くのコミュニケーションを図りながら、寄り添った住宅再生を推進しています。

【地域貢献】【環境保全】
都市開発事業における地域コミュニティとの関係構築

都の下水道処理施設をリニューアルし、民間のオフィス・商業ビルおよび緑地で合築された環境共生型の官民協働プロジェクト品川シーズンテラス。下水道処理施設の都市計画を行政との連携により具現化するとともに、地域の町会長、保育園、小学校PTA 代表メンバーと活発な意見交換が行われ、地元地区の意見も反映され3.5ha の巨大な緑地を整備しました。地域のコミュニティをはぐくむ場・住民の憩いの場となっています。
なお、2019年度には、品川シーズンテラスの主用途であるオフィス部の評価において、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高ランクである5☆及び「ZEB Ready」認証を取得しています。

【地域貢献】【環境保全】
地域コミュニティと守り育てる自然、FS プロジェクト

大成建設は、富士山南陵に開発した工業団地を舞台に、フォレストセイバー・プロジェクト(FSPJ)による森づくりに取り組んでいます。本プロジェクトは、行政や大学、進出企業等が力をあわせ、地元NPO を中心として、「森をつくる」「森を学ぶ」「森で遊ぶ」をコンセプトに10年間かけて「人」「企業」「自然」の豊かな関係を育む活動です。

今後もこの地域協働に関わり続け、さらに工業団地への進出企業をその輪に加え、地域活性化に向けた施策を推進していきます。

【地域貢献】【学術・文化】
貧困のない社会を目指して

大成建設は、2008年度より「児童労働」、「教育の機会・教育格差」、「開発支援」の側面から、「貧困のない、すべての人々が尊厳をもって安心して暮らせる、希望に満ちた、寛容で公正な世界」を目指すケア・インターナショナル・ジャパン(以下CARE)に、法人会員として継続的に寄付支援を実施しています。CAREは、「災害時の緊急・復興支援」のほか、「女性や女子」の自立支援を通じて貧困のない社会を目指し、世界100か国以上で人道支援活動を行う国際NGO CAREの日本メンバーです。母体となるケア・インターナショナルは、世界100ヵ国において、教育だけでなく、自立支援、保健、水と衛生、環境、コミュニティ開発など、専門的、長期的、包括的な支援を行っています。

その他の活動事例

大成建設の各部門、技術センター、⽀店(含む作業所)において、里山保全活動や大学へ特別講師を派遣などの活動を積極的に推進しています。また、ノー残業デーの推進に加え、ボランティア休暇制度の導入など、社員個人が地域社会でボランティア活動に取り組みやすい職場環境を整えています。

  • 東京都主催の里山保全活動「東京グリーンシップ・アクション」に参加
  • (一社)アニマルパスウェイと野生生物の会と連携し、希少動物ヤマネの巣箱作りボランティア活動を実施
  • 社員有志による募金「大成1トンくらぶ」により、REDD+事業によるフィリピンの森林保護を支援
  • 地域(新宿年末クリーンキャンペーン等)の清掃活動ボランティアの参加
  • 森林保全活動を⾏っているNPOボルネオトラストジャパンを、寄付⾦付⾃販機の利⽤で⽀援
  • 横浜国立大学へ特別講師を派遣し、自然災害を防ぐ技術、環境対策技術などを紹介
  • 技術センターでTFT(Table for two)を導入し、途上国の子供たちを支援