基本方針
- 前中期経営計画では、目標を大幅に上回り過去最高益を達成することができ、財務基盤も一層強化することができた。新計画では、「建設事業を核とした成長基盤を構築する」を基本方針に、さらなる成長を続けていきたい
事業環境認識
- 建設業界は担い手不足という問題に直面している。これは一朝一夕で解決できるものではなく、「働き方改革」や「生産性向上」の不断の努力を続けていく必要がある。業界では、ICTやロボティクスなどの最先端技術の導入競争が始まっており、これらを巧く取り込むことが今後の成長のカギ
- 国内の建設市場は、少なくとも2020年までは堅調に推移すると考えるが、ポスト2020年については、経済環境の急変リスクなどがあり不透明
中長期的に目指す事業規模
- 従来の利益重視の経営方針は変更しないが、中長期的に事業規模2兆円の企業グループを目指す
- そのために先ず、成長が見込まれる海外市場への取り組みを本格化する。前中期経営期間中は海外事業の体制整備・強化を進めてきた。国内建設事業が堅調な今こそ、経営資源を海外事業へシフトし、海外事業を成長のエンジンとする格好のタイミングだ
- また、生産能力の向上を進めるとともに、オープンイノベーションなども活用しながら、注力分野を成長させ、事業規模2兆円に向けて成長していく
成長投資
- 3年間で3,000億円の成長投資を行いたい。その原資には3年間で生み出すキャッシュと手元現預金の一部を充てる
- 「海外事業及び注力分野の強化」「技術開発投資」「働き方改革と生産性向上に向けた投資」「人材投資・基盤整備」に対し、事業投資やM&Aも視野に入れ、リスク・リターンを精査して実行する
2020年度の経営数値目標
- 業績目標(連結)は、売上高1兆8,700億円、営業利益1,870億円、当期純利益1,300億円である。これは、中長期的な事業規模2兆円という「ありたい姿」に向けた、チャレンジングな目標だと認識している