ごあいさつ

常務執行役員
技術センター長長島 一郎当社グループでは,グループ理念「人がいきいきとする環境を創造する」のもと,2021年に策定した【TAISEI VISION 2030】の中で,「人々が豊かで文化的に暮らせるレジリエントな社会づくりに貢献する先駆的な企業グループ」を,目指す姿として掲げています。これを達成するため,2024年度からスタートした中期経営計画では,取り組むべき技術開発領域を,「社会・環境問題」,「社会基盤強化」,「地方創生」,「フロンティア対応」の4つに特定しました。
本年4月に開幕した大阪・関西万博では,社会・環境問題に対応した当社の技術として,シグネチャーパビリオン「EARTH MART」の床仕上げ材に,CO2排出量の収支マイナスを達成した「T-eConcrete/Carbon-Recycle」を提供し,またEXPOアリーナには,海洋プラスチックをアップサイクルした材料を外装材に使用した物販棟を提供しました。
本年は,八潮市で発生した道路陥没事故や,各地の大雨被害など,インフラ設備の老朽化や,自然災害に対する都市の脆弱性が顕在化した年でもありました。八潮市の陥没事故では,当社も調査段階から対応に協力し,現在も復旧工事の一部を担っていますが,人命や財産を守る社会基盤の整備は当社の重要な使命の一つであり,インフラ設備の保全・補修技術や浸水対策技術など,引き続き災害に強い安全・安心なまちづくりと生活環境の提供に取り組んで参ります。
