シールド機運転支援システム
過去のシールド掘進データの傾向分析とAI予測によりシールド掘進精度が向上
お客様のメリット
- ヒューマンエラー等に起因する掘進トラブルと工程遅延リスクを回避できます。
- シールド掘進の線形誤差(蛇行量)を極力小さくすることで、シールドトンネルの品質向上が図れます。
- シールドジャッキの段階的な圧力制御により偏荷重作用を軽減することで、セグメントの損傷を防止できます。
技術の特徴
- セグメントの損傷防止(シールドジャッキ単体圧力制御)
- 本システムのシールドジャッキ制御には、ジャッキ1本ごとに圧力を変える段階的な圧力制御機構を採用します。この制御方式により、セグメントに作用する施工時の偏荷重や局所荷重を大幅に低減することができ、セグメントに発生するひび割れや割れ欠け等の損傷を防止できます。
- シールド掘進の精度向上(シールド線形誤差とジャッキモーメントの予測)
- 本システムでは、過去の掘進データの傾向分析に基づき、先々のシールド掘進時の①線形誤差(蛇行量)や、②テールクリアランス量のほか、③最適なシールドジャッキ推進力の力点(ジャッキモーメント)を自動的に予測します。この予測値を基本としてシールド掘進操作を行うことで、シールド掘進管理の精度が向上するとともに、ヒューマンエラーによる品質トラブルを防止できます。今後、AIによる掘進データの学習とフィードバックにより、さらに掘進精度を向上させるとともに、曲線施工の最適化にも対応します。

実績・事例
- 2021年度内に当社シールド工事において、シールド運転支援システムによる施工を実施予定です。