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湧き出す砂でヘドロを封印「底泥置換覆砂工法」

底泥下の砂をジェット水流により浮上させ底泥を覆砂する水質・底質浄化工法です。

お客様のメリット

  • 外部から新たな砂を搬入する必要がないため生物の外来種移入の心配がありません。
  • 工事中の濁りがほとんど発生しないため、環境への影響を最小限に抑えることができます。
  • スラリー状の砂で覆砂することになるため、軟弱な底泥の上にも覆砂が可能です。

技術の特徴

湖沼や内湾などの閉鎖性水域の汚濁底泥対策である覆砂工法では、砂の不足や、海外砂の投入による外来生物の混入などの課題があります。これらの課題を解決するため、底泥の下にある現地の砂を利用する底泥置換覆砂工法を開発しました。

汚濁底泥が問題となっている水域では、過去には良質の砂地盤であり、その上に泥が堆積している場合が多くあります。本技術は、 この埋もれてしまった良質の砂を、高圧水噴射により再び水底に吹き上げ、底泥を覆砂する工法です。汚濁底泥の対策工法として、 浚渫土砂が発生しない、外部の砂の投入が不要、水底の高さが変化しない、施工時の濁りが発生しない等の特徴を有しています。

実績・事例

試験工区:島根県宍道湖
発注者 :国土交通省出雲工事事務所
施工面積:2,500m3

15本のジェット管を装備した台船により、15cmの厚さの覆砂を実施しました。汚濁底泥上に砂質土を覆砂することで、有機物含有量は1/3以下に低下し、底泥の環境 が改善したことを確認しました。また、施工時の濁りもガ イド管周辺に限定され、周辺への拡散がないことを確認しました。
施工後の調査では、イトゴカイやナガミミズなどの底生生物が増加し、特にヤマトシジミが多量に発生していることが確認されました。

底生生物の生息状況

社外表彰

  • 平成14年度土木学会環境賞:砂投入が不要な新工法「底泥置換覆砂工法」による水域環境再生技術の開発
  • 平成16年度日本建設機械化協会貢献賞:底泥置換覆砂工法の開発と実用化
  • 平成16年度エコプロダクツ大賞協議会会長賞:底泥置換覆砂工法