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ヒンジリロケーション
「T-HR® 構法」

大成式ヒンジリロケーション構法で耐震性に優れた高品質なRC建物を実現できます。

お客様のメリット

  • 安全安心で耐震性に優れたRC 建物が実現できます。
  • BCP 対応や大地震後の建物の継続利用が可能です。
  • プレキャスト化によって短工期で高品質なRC 建物が提供できます。

技術の特徴

一般的なRC建物の構造設計では、耐震性を確保するため、梁の端部に応力を伝達し、柱梁接合部での塑性ヒンジの回転変形によって地震エネルギーを吸収することで接合部の損傷を防ぐ仕組みが適用されています。しかし、大地震による過大な変形が接合部に作用するとヒンジの弾性限界を超え、接合部の内部にまで損傷が進展する恐れがあります。この接合部は建築物を支える柱の一部で、損傷すると補修が困難な部位であるため、大地震後でも建築物を継続利用するには、接合部での損傷を避ける必要があります。

  • 塑性ヒンジ:引張側の主筋がすべて弾性限界を超えた後に耐力を保持しながら自由に回転できる状態

本構法の特徴と効果

本構法の概要
本構法の概要

本構法では、梁端部の主筋を高強度鉄筋あるいは太径鉄筋とし、中央側の普通鉄筋とモルタル充填式の機械式継手で接続することによって、塑性ヒンジの位置を柱面からスパン中央側に移動させ(ヒンジリロケーション)、柱梁接合部に生じる恐れのある損傷を防止します。本構法によって、全体の鉄筋量は従来と同等で、建物の耐震性能を10%程度向上させることが可能です。また、柱や梁を工場で製作し現場で架設するプレキャスト化にも容易に対応が可能で、短工期で高品質なRC 建物を提供できます。

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大地震時の状態

実績・事例

本構法を適用した建物
本構法を適用した建物

地上48階、最高高さ175mの超高層RC造集合住宅に適用しています。 本構法を地上部の梁の端部4360箇所に適用し、大地震に対する安全性を大幅に向上させています。

  • 建物名称 :北8 西1 地区第一種市街地再開発事業 施設建築物(A 棟)
  • 建築場所 :北海道札幌市北区北8条西1丁目
  • 主要用途 :共同住宅
  • 延床面積 :98,600m2
  • 構造/規模:鉄筋コンクリート造 地下2階・地上48階
  • 最高高さ :175m