ダイナミック環境型X線CT試験装置
2つの撮影機構により装置内での多様な試験が可能な高出力・高詳細X線CTを運用しています。
お客様のメリット
- 幅広いサイズ・材料の試料内部を非破壊で高精細に三次元可視化します。
- 大型のX線CT装置内で多種多様な試験を実施しながらX線CT撮影が行えます。
- 撮影画像の三次元解析により、試料内部の物性分布や構造などを定量評価できます。
技術の特徴
高出力かつ高精細な最新X線源と大型検出器
高出力X線と大型検出器により大型・重量物の撮影から、数マイクロメートルの高解像度の撮影まで、幅広いサイズ・材料の試料を撮影できます。
世界初となる2つの撮影機構を搭載
世界初となる2つの撮影機構を搭載産業用X線CTで用いられる試料ステージが回転する撮影機構と、医療用X線CTで用いられるX線源と検出部が回転する撮影機構を、高出力X線CTとして世界で初めて同一装置に搭載しました。同装置内での多種多様な試験に対応できます。
大型の装置筐体と高耐荷重の試料ステージ
内空間を広くすることで試料ステージに搭載可能な試料の最大寸法を高さ1000mm、直径400mmとしました。さらに、試料ステージの耐荷重を最大100kgとしました。建設分野で多く見られる縦長で重量のある試験装置を試料ステージに搭載できます。

X線CT試験装置主要諸元
X線源 | |
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X線管電圧 | 20~300 KV (連続可変) |
X線管電流 | 0~1000 μA (連続可変) |
最大出力 | 200 W |
X線焦点寸法 | 最小4 μm(チャート分解能) |
X線検出器 | |
有効入力面視野 | 418 mm(H)×418 mm(V) |
画素数 | 3008×3008(1×1ビニング) |
搭載可能試料寸法 | |
直径 | 400 mm |
高さ | 1000 mm |
重量 | 100 kg |
実績・実例
土や岩石試料内の空隙を抽出した連結性分析や流体の流れる様子の可視化など により、透水試験やトレーサー試験など室内試験の信頼性を向上できます。

岩石中の汚染地下水などの移動特性を調べる試験では、汚染物質の残留しやすさなどを把握できるので、浄化対策の検討に役立ちます。

繊維補強コンクリートの繊維を抽出し、長さや配向を解析することで、配合選定や 施工方法の合理化などに利用できます。
