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凍らない加泥材によるビット交換

凍結下で、安全かつ効率的にシールドマシンのビット交換を行うことができます。

お客様のメリット

  • 凍結下でのビット交換において凍土掘削量と作業時間を短縮できます。
  • 凍結地盤内での作業量を低減できます。

技術の特徴

掘削範囲の比較
掘削範囲の比較

シールドマシンの面板に装備されるカッタービット(ビット)は掘進に伴い磨耗するため、交換を行う必要があります。これまで大深度でのシールドマシンのビット交換を確実に行う場合、シールドマシンの掘削面や周辺を凍結させてから交換作業を行ってきました。しかし、凍結工法ではシールドマシンの面板が地盤と強固に凍着してしまうため、面板前面の凍結地盤内に面板の直径と同等の作業空間(奥行1m行程度)を構築し、凍結地盤との縁を切るために人力で掘削する必要があり、多大な労力と時間を要していました。

凍土掘削量を削減

凍結しない加泥材を面板部に注入しシールドマシンの面板全体と凍結地盤との凍着を防止します。凍結地盤との縁を切ることなく面板を回転させることができるため、ビット交換に必要な作業空間は面板上半部分のみとなります。

凍土強度を低下させ、作業を効率化

凍結しない加泥材は、掘削土に対して20%注入することにより、-20℃の凍結した土の強度を1/100にすることができます。

加泥材の添加量と凍土強度の関係
加泥材の添加量と凍土強度の関係
凍結しない加泥材
凍結しない加泥材

実績

2019年6月~9月に名古屋市上下水道局発注の下水道工事において、土被り約45mの大深度での凍結条件下で、安全かつ効率的にビット交換を行いました。

外周ビットの交換前と交換用ビット
外周ビットの交換前と交換用ビット
先行ビットの交換前と交換用ビット
先行ビットの交換前と交換用ビット
シールドマシンの面板
シールドマシンの面板