無線通信技術を活用したトンネル坑内計測システム「T-RIPPA®」
LPWA(省電力広域)無線規格の適用によりトンネル坑内計測業務を大幅に省力化できます。
お客様のメリット
- 計測データの自動回収により、トンネル施工管理における計測業務の省力化を実現します。
- Webアプリにより計測データをリアルタイムかつビジュアルに確認可能です。
- 無線局免許不要で、携帯電話の電波が届かない山岳部でも通信システムの構築が可能です。
技術の特徴
データ無線伝送と完全ケーブルレス計測を実現

市販の電池で長期間(数か月)の計測が可能です。電源の供給が不要であり、データ無線伝送とあわせて完全ケーブルレス計測を実現します。
ゲートウェイの盛替えが不要
坑内アクセスポイント(GW:ゲートウェイ)1つで2~3kmの範囲をカバーできるため、ゲートウェイの盛替えが不要です。
リアルタイムにデータを確認可能

クラウドサーバに最新データが常にアップロードされ、いつでも計測データをWebアプリで確認できます。
免許不要
LPWA無線規格※の中でもアンライセンス系の LoRa規格を採用しているため、免許不要であり、かつ携帯キャリアの電波が届かない山岳部でも容易にシステムの構築および運用が低コストで実現可能です。
※Low Power Wide Area(省電力広域)無線
<従来技術との比較(傾斜計測を例として)>

実績・事例
大分212号跡田トンネル(東工区)新設工事
本工事では、高精度傾斜計を用いた切羽前方地山の評価手法(TT-Monitor)を運用し、より安全な施工を実現しました。このTT-Monitorの計測データ回収に、T-RIPPAを導入し、現場担当者の負担が大幅削減できることを確認しました。
また、当工事では、電波を減衰させる鋼製の防音扉を挟んだ状態での運用(通信)を行いましたが、データ欠損はほとんどなく(データ回収率99.9%)、厳しい条件下でも計測データを安定して伝送できることを確認しました。

