大変形・湧水対応型ロックボルト施工法
「T-Flexible® Bolt」
地山条件に応じて注水圧を制御し、支保効果を発揮します。
お客様のメリット
- 大変形を生じる地山条件でも、ロックボルトの破断が生じません。
- 湧水条件下でも使用することができます。
- 従来の鋼管膨張型摩擦式ロックボルトとほぼ同等のコストです。
技術の特徴

T-Flexible Boltは、株式会社ケー・エフ・シーと共同開発したロックボルトの施工法です。湧水条件下で一般的に使われている鋼管膨張型摩擦式ロックボルトと注水装置に改良を加え、地山条件に応じて、注水圧を段階的に制御しながら、地山に定着させることを可能としました。

- (1)注水圧を制御し、地山の大変形に追従
掘削直後に地山が大きく変形する状態では、本ロックボルトへの注水圧を一定圧力に制御し、地山への定着力を調整することで、支保効果を保ちながら、地山変形に追従して、トンネル周辺の岩盤を保持し続けることができます。 - (2)再注水により、地山変形収束時に確実に定着
他の支保部材(吹付けコンクリートや鋼製支保工)との複合的な支保効果により、地山変形が収束する段階で本ロックボルトに再度注水・加圧することで、地山への密着を確実にし、最終的にロックボルトの支保効果を最大限まで発揮させることができます。 - (3)コスト増加や工程遅延を抑制
本施工法の適用により、トンネル掘削直後の地山変形が大きな状態でロックボルトの損傷や破断を防止し、破断に伴う再打設などにかかるコスト増加や工程遅延を抑えることができます。また、従来の鋼管膨張型摩擦式ロックボルトを利用しているため、材料費の増加はほとんどありません。 - (4)注水圧を容易かつ柔軟に調整
本施工法では、装置の注水圧切替スイッチにより、本ロックボルト内の注水圧を容易に変更することができます。そのため、初期段階における注水圧の高低や再加圧のタイミングは注水圧モニターと地山の変形状況を確認しながら、柔軟に調整することができます。 また、ロックボルト頭部に貫通孔を設けている事から、プレートやナットを取り外すことなく、再加圧の作業を実施することができます。

