生産施設向け液冷空調システム
「T-Liquid Cooling」
生産施設の省エネと作業環境の改善を実現します。
お客様のメリット
- 生産装置から発生する熱が室内に拡散する前に20℃程度の冷水を用いて直接冷却します。
- 生産現場における空調エネルギーの削減と作業環境改善が可能となります。
- 長期耐久性にも実績がある汎用材料を利用しており、漏水の心配もありません。
技術の特徴
生産装置の稼働に伴い装置自体から発生する大量の熱は、空調負荷につながり、従業員の作業環境に影響を及ぼします。
従来システムは、低温の水を循環させ、空気を冷却して室内全体を冷房していましたが、多くのエネルギーが必要でした。
また冷却した空気のあたる箇所は温度が低く、生産装置近傍では温度が高いことから、室温を均一に保つことが困難でした。
本システムは、従来の空気を冷却する方式ではなく、配管を埋設した樹脂製パネルを生産装置の表面温度が高い部分に取り付け、中温程度の水を流すことで、生産装置の表面からの熱を直接かつ効率よく冷却するシステムです。

長期耐久性を確保した汎用材料を利用
本システムに適用した樹脂製パネルは、床暖房に使用され、長期耐久性にも実績がある汎用パネルを利用しており、生産装置に影響を与える漏水の心配がありません。

(発熱部に液冷パネルがない場合(左)とある場合(右))
様々な液体を利用
生産装置の設置環境に応じて、温度の低い井水や水道水など様々な液体を冷却水として利用することができ、室温を均一に保つことが可能です。
優れた省エネ効果
電子デバイス系の生産施設をモデルとして、室温26℃の室内において、表面温度が50℃の熱を排出する生産装置が50台あるケースで試算すると、従来の冷凍機を用いて空調する場合と比較し、40%以上の省エネ効果が見込めます。
作業環境を改善
生産装置の内部発熱が室内に拡散する前に、中温冷却水を用いて装置自体を直接かつ効率的に冷却でき、室温を均一に保つことが可能なため、作業環境の改善が図れます。
実績・事例
材料と環境のラボへ導入
当社技術センター材料と環境のラボへ導入しました。実証試験では、発熱機器からの熱量の約70%を除去することが出来ました。これらの知見を活用することで、本システムに更なる改良を加え、生産施設向けの省エネ技術として実適用を目指していきます。
