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シールド機のテールシール「TLLシール」

シールド工事におけるテールシールの長距離・急曲線・高水圧下に対応する技術です。

お客様のメリット

  • テールシール内への裏込め材の浸入を防止します。
  • テールシールの高い耐久性を維持し、長寿命化を図ります。
  • 急曲線施工時など、テールクリアランスの変化に追従します。

技術の特徴

シールド機のテールシールは、高圧の地下水、土砂、裏込め材がシールド機内に流入することを防止するため、十分な止水性が確保できる構造、段数、材質にする必要があります。

従来技術の問題点

ワイヤブラシ製のテールシールにグリースを充填していますが、シールドの掘進中にグリースが逸失し、ワイヤブラシ内に裏込め材が侵入して固結することにより柔軟性が損なわれたり、止水効果が低減することが問題となっています。

TLLシール(Taisei Long Life Seal)

ワイヤブラシに発泡性のウレタンを事前に充填することで、これらの問題を解決しました。

  • ワイヤブラシ式テールシールに発泡性ウレタンを充填して一体化しているため、裏込め注入材がテールシール内に入り込むことがなく、柔軟性が損なわれません。
  • 水中や気中の環境下においても体積変化がほとんどなく、変質もしないので、テールシールが長期間に渡り機能を持続します。
  • 発泡性のウレタンを使用しているため、急曲線施工時のテールクリアランスの変化に対応出来ます。

実績・事例

東京外かく環状道路
本線トンネル(北行) 大泉南工事
発注者 中日本高速道路株式会社
トンネル延長 6,976m、地中接合(凍結)
シールド機 外径φ16.2m泥土圧式(日本国内最大)
セグメント 外径φ15.8m、厚さ650mm、幅1.6m、14分割
掘削土層 舎人層(粘性土、砂質土、砂礫の互層)
土被り 最小4m~最大58m
支障物 既設コンクリート杭 47本
テールシールの健全性確保、摩耗耐久性、裏込材浸入防止効果の高いTLLシールを4段配置