快適環境選択支援システム
スマートフォンとセンサーにより利用者の好みに応じた快適な場所を推薦します。
お客様のメリット
- オフィスワーカーの温熱環境満足度向上と省エネの両立を図ります。
- 温熱環境の個人差をパーソナル空調などに比べて少ない初期投資で解決します。
- オフィス内のレイアウト変更にフレキシブルに対応できます。
技術の特徴

室内環境に温度差を形成させて、多様な温熱環境を見える化したスマートフォンで、利用者の好みに応じた場所へ案内するアプリケーションを構築しました。建物の利用者がICTの仕組みを通じて建物と協調しながら利用することで、効率的な空間利用を促し、快適性を実現します。
空調システムによる温度差形成
設定温度もしくは風量を制御することで、空間内に温熱分布を形成し、利用者に多様な温熱環境を提供します。多様な温熱環境情報はセンサーによって取得します。
快適環境見える化・案内アプリケーション

執務空間内に設置されたセンサー情報と連携し、スマートフォン(iOS/Android対応)による快適環境の見える化・案内アプリケーションを提供します。
「Vote」画面から、温熱環境の申告を行うことで、申告周辺のセンサー情報と、これまでの申告履歴から個人の好みを推定し、推薦場所を案内する「Recommend」画面が表示されます。なお本システムは屋外のワークプレイスにも対応しており、一般的な快適性の指標であるPMVに基づき、屋外も快適範囲となる場合、推薦場所として表示されます。
「Map」画面では、温度分布及び現在位置が表示され、温熱環境が見える化されます。
実績・事例
大成建設技術センターZEB実証棟フリーアドレスオフィスでの実証例
フリーアドレス運用のオフィスにおいて、夏期及び冬期において実証を行いました。
オフィスワーカーはスマートフォンを所持し、出社時にアプリケーションの見える化画面で温熱環境の状況を確認して、座席を選択したり、温熱環境に不快を感じた場合、アプリケーションの推奨する快適位置を確認して座席移動をしたりすることができます。
通常の均一に空調した場合に比べて利用者の満足度向上が確認されました。また、夏期の「寒い」申告や冬期の「暑い」申告もみられ、これらの申告情報を制御に活用することで、省エネでありながら満足度の高い環境の実現が期待されます。