作業船運航管理システム「T-iOperation船ナビ」
最適な航路選定により、安全性向上および効率的な施工計画、施工管理を実現します。
お客様のメリット
- 気象海象予報をもとに海洋工事用作業船に最適ルートを案内するシステムです。
- 気象海象悪化時に複数の船舶の動向を考慮しながら推奨する避難先を提供します。
- 運航の安全性向上および施工計画や施工管理の効率化を実現します。
技術の特徴
作業船運航管理システム
一般的なウェザールーティングは一隻の船舶に対し気象海象予報をもとに効率的な航海ルートを選定する手法です。本システムはこのウェザールーティングを応用し、複数船舶の動向を把握しながら安全かつ効率的な運航を可能にするルートを検索できるようにしたものです。各船舶の推奨ルートはWebサイトを通じて配信し、安全かつ効率的な運航を支援します。
避難港を考慮することで安全性の確保と効率化を実現
事前に積込港と目的港の間に荒天時の避難港を設定しておき、運航時には船速の遅い船舶に対し優先的に近くの避難港を推奨することで、安全性の向上と効率化を同時に実現することができます。
実績・事例
効率化の確認
積込港から目的港までの距離を約600km、その間に避難港を13港設定し、6隻の土運船で土砂を運搬するケースを検討しました。1年間の気象海象情報を用いた運航シミュレーションを実施し、土砂の運搬量を経験的運航方法※と比較した結果、約20%増加し、本技術による効率化を確認できました。
- ※経験的運航方法:目的地まで避難を必要とせずに運航できる場合のみ出港可と判断をする方法です。したがって、安全側の運航可否判断です。