水理実験による波や流れの解析
水理実験で、構造物に働く力、浮体の動揺、流況や地形変化を評価し、設計・施工に活用します。
お客様のメリット
- さまざまな波や流れの条件のもとで実験を実施して、水理現象を把握することができます。
- 波浪や流況を三次元的、二次元的に高精度で再現して、設計や施工に活用します。
- 数値解析との比較により精度を検証し、解析の信頼性を確保することができます。
技術の特徴
海洋・沿岸水槽

海洋・沿岸構造物に働く波力や潮流力、荒天時の越波、浮体構造物の動揺、港内静穏度、漂砂・洗堀などの、さまざまな水理現象を対象とした実験を実施することができます。
水槽寸法 | 多方向造波装置 | 沿岸流発生装置 |
---|---|---|
長さ 35.5m 幅 17.0m 高さ 1.6m |
形式:リンク型ピストン式(反射波吸収) 最大波高:40cm 造波周期:0.5~4.0s |
定常流、往復流、外部入力による流れ 最大流量:20m3/min 周期:3~60min |
二次元水槽

防波堤などの沿岸構造物や河川構造物の二次元実験を、波と流れの条件のもとで行うことができます。鉛直断面で水理現象を確認することにより、波や流況を視覚的に確認することが可能です。
水槽寸法 | 造波装置 | 定常流発生装置 |
---|---|---|
長さ 47.0m 幅 0.8m 高さ 1.6m |
形式:フラップ式(反射波吸収) 最大波高:40cm 造波周期:0.3~4.0s |
定常流、往復流、外部入力による流れ 最大流量:12m3/min |
津波造波装置

当社独自の津波造波装置により、大縮尺の津波実験が可能です。本装置は、海洋・沿岸水槽と二次元水槽に設置されており、両者で同規模の津波実験を実施することができます。
海洋・沿岸水槽 | 二次元水槽 |
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形式:チャンバー方式 容量:80m3(1ユニット10m3×8) 給気バルブ:12個/ユニット 最大津波高さ:40cm(h=40cm時) |
形式:チャンバー方式 容量:5.6m3 給気バルブ:8個 最大津波高さ:55cm(h=60cm時) |
一般水理実験場

さまざまな形状の水路を対象に、偏流やサージングなどの複雑な水路内流況を、高精度の水路模型を製作して再現します。設計に必要な流速、水位、圧力などの情報を取得することができます。