ページの先頭になります。

ページ内を移動するためのリンクです。

海草移植技術

海底に設置したマットに海草を自然定着させて簡易に海草を移植します。

お客様のメリット

  • 移植元となる天然海草場へのダメージが従来方法に比べて少ない海草移植ができます。
  • 海草の自然発芽力を利用することにより、従来方法より簡易な作業で海草移植ができます。
  • 移植基盤に厚みのあるヤシ繊維マットを用いるため種子と地下茎による繁殖を可能にします。

技術の特徴

アマモ移植工法

播種・株植え作業が不要で簡易なアマモ移植工法です。移植作業は、天然のアマモ場にヤシ繊維性のマットを設置し、マット上にアマモの種子が自然落下・発芽することによりアマモをマットに定着させ、このマットを移植先に移設することで完了します。海域実験により天然アマモと同等に繁殖・生育することが実証されました。

アマモの移植工法(概念図)
アマモの移植工法(概念図)
アマモの移植実験(三重県英虞湾)
アマモの移植実験(三重県英虞湾)

亜熱帯性海草の移植工法

移植基盤として厚みのあるヤシ繊維マットを用いることにより、地下茎により繁殖する海草の移植に活用できます。マットの上部や内部に地下茎が伸長することにより海草がマットに定着します。起伏のある海底や高波浪時に対応できるようにフレキシブルアンカーやシート状マットなど様々な材料を用いた移植工法について現地実験により実証しています。

移植適地選定技術(アマモのHSIモデル)

アマモのHSIモデル
アマモのHSIモデル

アマモのHSIモデルは、アマモが良好に生育するエリアの数値指標です。海域におけるアマモの生育しやすさについて、5つの環境因子(水温、塩分、海底日射量、シールズ数(底質の移動しやすやを示す指標)、水深)の最適条件の統合により、0~1の数値により示します。アマモのHSIモデルでは移植適地の選定や環境改善計画が可能となります。

実績・事例

ウミジグサの移植実験(亜熱帯の離島)
ウミジグサの移植実験(亜熱帯の離島)
亜熱帯の離島における海草保全プロジェクト
期間:2009年~
亜熱帯のリゾート人工島沿岸部における海草移植実験
期間:2006年~2007年
三重県英虞湾における海草移植実験
期間:2002年~

社外表彰

平成23年度 土木学会賞 環境賞(Ⅱグループ) : (公社)土木学会 他4件